えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

今日の公園

梅雨明けのころから、夜が明けると同時に公園では蝉が一斉に鳴きはじめる。

私が子どもの頃には夏の初めはアブラゼミが鳴き、そのうちにミンミンゼミ、ニイニイ、チイチイ(チッチ)と続き、そのあとでクマゼミやツクツクホウシ、ヒグラシだったと記憶しているけれど、今ではジージーアブラゼミの鳴き声に交じり、最初からシャーシャーとクマゼミが鳴いている。子どもの頃の記憶はあいまいなものだから昔からそうだったのだろうか。

 

学校が夏休みに入り、今日から町内会のラジオ体操が始まった。

場所は我家の前の公園。6時20分ごろから子どもたちの声が聞こえ始め、6時30分になるとラジオの声に合わせ、体操が始まる。

倒れる前は早起きだった夫は まだ寝ている。「元気だった頃には夫も体操に参加していたなあ」と思いながら、私は野菜や花の水やりをし、公園の方を横目で眺め、お役で参加されている大人の方たちに心の中でご苦労さまと手を合わす。

 

体操が終わると、毎年のことだけれど、何人かの子どもたちはしばらく公園で遊んでいる。そのうち、静かになり、気が付くといつの間にかセミの声も止んでいた。

 

午後2時頃になるとまたセミの声が聞こえはじめ、子どもたちも公園に集まってきた。

いつもだったらサッカーやドッチボールをやっていることが多いけれど、今日は木陰に座り込み、何やら話をしているようだった。木陰とは言え暑いだろうにと思うけれど、子どもたちは元気なものだ。私は何回かは庭先に出たけれど、ほとんど家の中で過ごしている。クーラーは28℃に設定してあるのでちょっと暑いぐらいではあるけれど、外に行く気にはなれず、窓から公園を眺めていた。

 

夕方になると、子どもたちはいなくなり、また静かになった。ただ、セミだけは暗くなった今もまだ鳴いている。