えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

ベッドから転落させてしまった

先ほど夫はデイケアに出かけた。

水曜日は一番早く出かける日だ。私は午後から新しいことを始めるため浮かれていたのかもしれない。

 

私は携帯のタイマーが鳴る前に起き、夫はタイマーイマーが鳴ってすぐに目覚めた。

夫の着替えを準備し、いつものようにベッドに端坐位にしようとした。ちょっと左に寄りすぎていると思ったけれど私が壁になるから大丈夫だと思いそのまま介助を続けた。でも、敷きパッドはふわふわの滑りやすいもの。アッと思う間もなく夫はベッドから滑り落ちてしまった。幸い怪我はなかったものの後が大変だった。夫は背中が45度ぐらい上がった感じでベッドにもたれかかったような状態だ。当然、お尻はベッドから離れている。身体は動かない。右足は介助しても膝を立てる状態を維持できない。いい方の左足でさえ膝を立てられないでいた。低床ベッドなので一番下まで下げてベッドにあげようと思っても体を動かすことができない。「いざえもん」という輪になった滑る布(ビニールのごみ袋の底を切り輪状にしたようなもの)を使って動かそうと思ってもそれを体の下に上手く敷くこともできない。ほとほと困った。かといって、私しかいない。やるしかない。頑張って、頑張って、格闘しながら30分、汗だくになりながら何とかベッドにあげることができた。そして、身体の位置を整え、無事に端坐位にし、着替えすることができた。

私も大変だったけれど、夫はもっと大変で辛かったと思う。ベッド上で体位を動かすのも大変だけれど、左に寄りすぎていると思った時に直してから行えばこんなことにはならなかったと思う。そう思うと、自分が横着したせいで大変な思いをさせてしまったのだと大いに反省している。勤務中なら当然ヒヤリハットで報告書を書かなくてはならない事案だ。怪我がなくて良かった。それだけが救いだ。