えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

お天気になれば

先週初め、庭でセミの抜け殻を見つけた。その2日後、公園でクマゼミが鳴きはじめた。例年なら「セミが鳴きはじめたから梅雨が明けるね」といっているのだけれど、今年は今週もまだ曇りと傘マークが続いていて梅雨は明けそうもない。

 

これだけ毎日天気の悪い日が続いていると、気分は鬱々としてどうにもいけない。

先週は木曜日に夫が脳外科の定期受診でデイケアを休んだので尚更なのかもしれないけれど、最近は諸に気分が気圧の影響を受けるようになってしまったようだ。

 

海の日の今日、世間では3連休の最終日だけれど、夫は通常通りデイケアに出かけた。

やっと自由に動き回れると思っていたのに、朝からパラパラと降ったり止んだりで、どんよりとしたお天気だ。

やらないといけないこと、やった方がいいこと、やりたいと思っていたこと、等など、たくさんある。それなのに気分は鬱々とし、何かをやろうという気になれないでいた。で、何をするでもなくボーッとして午前中を過ごしてしまった。友人たちは何もしないでいることなんてできないと言うけれど、元来の横着者の私は平気でダラダラと過ごせるのだ。ただ、後でもったいないことをしたと後悔することはあるけれど。

 

それでもこの鬱々とした気分を何とかしたいと思い、早めに昼食を食べ、食材の買い出しがてら本屋さんに行くことにした。欲しい本があるわけではないけれど、最近は喫茶店にも、ランチにも行ってないし、行く予定もない。一人での気分転換には本屋さんが一番いい。それに、小遣いだって使ってないし、好きな本ぐらい自分へのごほうびに買ってもばちは当たらない。

ということで、本屋さんへ行き、たっぷりと立ち読みをさせてもらい、その中から先ずは2冊だけ買ってきた。

一冊は自分では刺せないけれど見ているだけで温かくて優しくて幸せな気持ちになれそうな青木和子さんの刺繍の本。もう一冊は山頭火の本。

 

捨てきれない荷物のおもさまへうしろ

生きてゐるもののあわれがぬかるみのなか

いちにち雨ふり故郷のこと考へてゐた

山あれば 山を観る

雨の日は 雨を聴く

                            種田山頭火

今日は何だか山頭火の気分だったのかもしれない。

お天気になればきっと気分も晴れると思うけれど。