えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

運転免許証の更新

数年前から視力が低下したと感じるようになった。

日常生活では車を運転していても、新聞や本を読んでいてもそんなには感じないのだけれど、テレビを見ていると人の顔がぼやけたり、画面の字幕がぼやけたり、録画する時に画面が見ずらいと感じるようになった。同時に、目の表面が擦れるような感覚や、涙が出にくくなったような気もしていた。

ドライアイだろうか、白く靄がかかったような感じはしないけれど、年齢的に考えれば白内障だろうか、それとも単に、近視か遠視か乱視だろうか・・・と心配していた。心配していないで、すぐに眼科へ行けばいいのだけれど、時間的なことや金銭的なことを考えると、すぐに行こうという気にはなれなかった。何より、看護師だったにもかかわらず、病院がとても苦手なものだから。

 

今年は運転免許の更新があり、このままでは視力検査に通るだろうかと心配だった。今年は更新の前に高齢者講習を受ける必要があり、その時にも視力検査がある。で、その時までは市販の防腐剤が入っていない涙に近い成分の目薬を使ってみたり、宣伝を信じるわけではないけれど、ブルーベリー・ルティーン配合のサプリメントを生協で買ってみたり、眼科医が書いたという視力が良くなるという本や、擦るだけで視力が良くなるというタイトルの本を買ってためしてみたりした。今までの私ならこんなことはまずしなかったと思うけれど。

結果はどれも効果はみられず、5月に高齢者講習に臨んだ。

 

高齢者講習には視力検査と実技がある。視力検査には静止視力、動体視力、夜間視力、視野検査があり、実技は車線変更、一旦停止、クランク、S字カーブ、車庫入れ、数センチの段差をアクセルいっぱいに踏み込んで上り、急ブレーキをかけて止まる・・・など等。私は実技より何より、視力検査が心配でならなかった。

 

結果は、動体視力、夜間視力、視野検査は問題なかった(普通かやや良いという結果だった)のだけれど、静止視力だけは本番では通らない値だった。

 

視力が通らないと分かり、仕方なく眼科を受診した。医師からは白内障が始まってはいるけれど、メガネで矯正すれば間違いなく通ると言われ、メガネを作った。確かにメガネをかければ全体に明るく見えるし、右だけでも1.0までは見えた。

 

夫が倒れる前、我家には車が2台あり、夫は仕事に、私は通勤に使っていた。
そして、私は65歳まで仕事を続け、65歳になり仕事を辞めたら車は1台にし、70歳になったら車を運転すること自体をやめようと思っていた。
我家の辺りは田舎なので車がないと不便ではある。それでも駅に行くには市内電車があるし、自転車にも乗れる。歩くのだって嫌いではない。だから、夫が倒れる前はずっとそんな風に考えていた。

車の方は夫が倒れた時点で運転ができなくなり、1台にした。だけど、夫が倒れたことで生活環境が一変した今、運転をやめようと思っていた年齢にもうすぐ達するというのにまだやめられないでいる。本当に必要なのは車椅子の夫の病院受診の時ぐらいだし、最近では高齢者による事故の報道を目にするたびに恐ろしくなり、もうやめようと思うのだけれど。 

 

視力のこと、高齢者による事故のこと、など等、いろいろと考えることばかりだったけれど、もうしばらくは車の運転をすることに決め、この間、運転免許の更新に行ってきた。

結果、視力検査はぎりぎり裸眼で大丈夫だった。これで、何事も起こらなければ5年間は運転できることになった。

だけど、次回は更新しないつもりでいる。今年の内にやめてしまうのか、来年にするのか、それとも、次の更新直前まで運転することにするのか、まだ決めてはいないけれど。これまで以上に安全運転に心がけ、ゆっくり決めようと思っている。

かなり不便にはなるけれど、免許がなければ死活問題と言うわけではないのだから。