えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

他人事だとはいえ、これで良かったのだろうか

今朝、入金予定がありATMまで行った。

私が利用しているATMはスーパーに隣接していて、ガラス張りの部屋には2機設置されている。

私が着いた時、一機は使用中でもう1機は開いていた。ドアを開けて部屋の中に入り、入金していると、隣で捜査中の人から何か聞かれたような気がした。見ると、私に話しかけたのではなく、携帯電話で話しながらATM を操作していた。咄嗟に、この人は詐欺に引っかかってるんじゃないかという気がした。

平日の夕方、NHK名古屋放送局の「まるっと」というニュース情報番組をかけている。その番組には「ストップ詐欺」というコーナーがあり、そこで何度も言っている詐欺の状況のように感じたからだ。

で、電話中でもあり、ATMの操作中でもあったけれど、思い切って声をかけてみた。しかし、私の声掛けに気づいたものの、こちらを見ることもなく、迷惑そうな顔をして手で私を遮る動作をした。でも、話の内容が「〇〇を押せばいいんですね。〇〇ですね。ああ、間違った・・・」という風な会話が聞こえてきた。2、3回、声をかけたけれど同じ動作の繰り返しだったので仕方なく、最後は「詐欺じゃないですか?」と言ってみた。けれど、反応は同じで、私の方を見ることもなく、手で制止するだけだった。そして「決定を押せばいいんですか・・・」と言った。もうどうすることもできずに私は入金を済ませ、また「詐欺じゃないかしら」と、私と入れ替わりに入ってきた人にも聞こえるように言いながらATMを後にした。

私の後の人がATMを後にする時、電話をしながら操作していた人はまだ操作中のようでその人のことを見ながら怪訝そうな顔で部屋から出てきた。

 

携帯電話で話しながらATMを操作していた人は私よりもかなり年上に見えた。あの電話が還付金詐欺など、詐欺の電話でなければいいが・・・

 

他人事だとはいえ、これで良かったのだろうか。

電話中であってもそれを遮り、確認した方が良かったのだろうか。

詐欺の電話と決まったわけではないし、もう確認のしようもない。だけど、私の中ではあれは詐欺の電話だと確信している。そう思うと、他人事とは言え、何だか後味がわるくてならない。