えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

クラス会

このタイトルで書こうと思ったのが7月30日のこと。

私は欠席したのだけれど、看護学校のクラス会が大型連休後に開催され、欠席者の近況と、クラス会の様子が写真付きで送られてきたからだ。でも、結局は書かず、下書き保存のままになっていた。

 

それなのに、また書こうと思ったのは、今度は高校の同窓会・クラス会の案内が届いたからだ。

 

はっきり言って、幹事さんには申し訳ないけれど、私は同窓会やクラス会には全く興味がない。というか、行きたいと思ったことがない。今は夫の介護の都合上、土・日や夜の外出はムリだけれど、夫が元気だった頃でも1度も出席したことがない。それは、決して同窓会やクラス会、それに出席する人たちを否定しているわけではなく、私の性格上の問題なのだ。だから人と関わりが持て、楽しめる人たちを素直に羨ましいと思うことがある。

 

私が卒業した看護学校は大学系だったので時代とともに短大に移行し、廃校になった。今はその短大も大学の医学部看護学科に移行し、実習病院が同じというだけの全く別物になった。

しばらくして、卒業生の年齢が高齢化したため同窓会も廃止することになった。私は出席する気も、出席したこともない非協力者なのに、廃止することが決まった時、勝手なもので何だかちょっと寂しい気がしたのを覚えている。同窓会だよりは読んでいたので。

 それでもクラス会は毎年行われている。同級生は南は九州から、北はどこまでだろうか、東京を飛び越えて来ることはないけれど、とにかく全国各地から集まり、散らばっている。なので、クラス会も全国各地、現地集合だけれど、その地域の旅行を兼ねて1泊2日で行われる。

クラス会の案内には日程、行程、宿泊先、食事場所等が詳しく書かれており、どこからの参加でもOKとなっている。例えば、初日の昼食のみとか、夕食のみで帰るとか。宿泊先に合流し、翌日の旅は一緒に回るとか・・・

そして、返信はがきには近況を書く欄が設けてあり、出欠の返信ハガキを出した人には後日、クラス会の様子と皆の近況が送られてくる。近況は幹事さんによって、はがきの近況欄をコピーしたものであったり、全員分をワードで打ち込んでまとめたものであったりして、幹事さんのご苦労がうかがわれる。

 

看護学校の同級生は入学時43名、1名が2年時に退学、1名が病死したので現在は41名だ。同じ目的に向かい、辛い実習を共に頑張り、35名が寮生活だったので(私は1年間だけ寮生活を送り、残りの2年間は自宅から通学した)皆のきずなは深かったような気がする。なので、近況欄があってもすらすらとかけた。私のことだから当たり障りのないことしか書かないのだけれど。

 

今まで、高校の同窓会・クラス会の案内はがきには出欠のみで近況報告を書く欄はなかった。それが今回はそんな欄が設けてあった。

高校時代、特に3年生の時には思い出がない。同じクラスにいた人は数人ぐらいしか思い出せもしない。それは友達がいなかったということ。希望して入学した学校だったのにも関わらず、暗い高校時代を送っていた。そんな私は同級生というだけで、良く知らない人たちに何を書いたらいいのかが分からず、欠席に〇をつけただけで、机の上に置いたままの往復はがきを眺めている。何だっていいじゃないか、空欄にしたまま出してしまおうか、それもどうか、等など考えながら。変なところで真面目なのだから・・・

 

ここまで書いて、1週間近く経ってしまった。

やっと今日、近況欄を埋めることができ投函してきた。悩むほどのことでもないことに1週間近くも悩んでしまった。ホント、バカみたいだ。

かわいいお客さまとお墓参り

今日は父の誕生日だった。もうとっくにこの世にはいないのだけれど、誕生日が来るたびに何だかとっても話したくなってくる。

それで、

先週から、庭の小菊が満開なので今日はそれを持ってお墓参りに行こうと決めていた。

 

夫がデイケアに出かけるとすぐに庭のシバを切り、小菊を切り始めた。

すると、久しぶりのお客さまがやってきた。

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こっち向いて、あっち向いて・・・

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かわいいね。

今度は後ろを向いて・・・

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しばらく、あっちの小菊、こっちの小菊と、行ったり来たり。

次は私のすぐ脇を通り抜け、こんなところにちょこんと乗った。

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またまた、私から1mもないところを飛んで母屋のトイに飛んで行き、

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アンテナにとまり、

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こっちを向いて「さようなら~」

 

小菊を切ってお墓の花に仕立てたらすぐにお墓参りに出かける予定だった。だけど、こんなかわいいお客さまだ。いつもだったら一瞬で飛んで行ってしまうのに、今日は私がいても逃げもせず、だいぶ長い時間我家の庭に滞在して遊んでくれた。私はついでにやるつもりはなかった草取りまでしてしまった。

 

それでも、午前中にはお墓参りもでき、心の中で父ともいっぱい話をしてきた。

そして、最後はいつも「会いたいけれど、まだお迎えには来なくていいからね」と言ってくる。

他人事だとはいえ、これで良かったのだろうか

今朝、入金予定がありATMまで行った。

私が利用しているATMはスーパーに隣接していて、ガラス張りの部屋には2機設置されている。

私が着いた時、一機は使用中でもう1機は開いていた。ドアを開けて部屋の中に入り、入金していると、隣で捜査中の人から何か聞かれたような気がした。見ると、私に話しかけたのではなく、携帯電話で話しながらATM を操作していた。咄嗟に、この人は詐欺に引っかかってるんじゃないかという気がした。

平日の夕方、NHK名古屋放送局の「まるっと」というニュース情報番組をかけている。その番組には「ストップ詐欺」というコーナーがあり、そこで何度も言っている詐欺の状況のように感じたからだ。

で、電話中でもあり、ATMの操作中でもあったけれど、思い切って声をかけてみた。しかし、私の声掛けに気づいたものの、こちらを見ることもなく、迷惑そうな顔をして手で私を遮る動作をした。でも、話の内容が「〇〇を押せばいいんですね。〇〇ですね。ああ、間違った・・・」という風な会話が聞こえてきた。2、3回、声をかけたけれど同じ動作の繰り返しだったので仕方なく、最後は「詐欺じゃないですか?」と言ってみた。けれど、反応は同じで、私の方を見ることもなく、手で制止するだけだった。そして「決定を押せばいいんですか・・・」と言った。もうどうすることもできずに私は入金を済ませ、また「詐欺じゃないかしら」と、私と入れ替わりに入ってきた人にも聞こえるように言いながらATMを後にした。

私の後の人がATMを後にする時、電話をしながら操作していた人はまだ操作中のようでその人のことを見ながら怪訝そうな顔で部屋から出てきた。

 

携帯電話で話しながらATMを操作していた人は私よりもかなり年上に見えた。あの電話が還付金詐欺など、詐欺の電話でなければいいが・・・

 

他人事だとはいえ、これで良かったのだろうか。

電話中であってもそれを遮り、確認した方が良かったのだろうか。

詐欺の電話と決まったわけではないし、もう確認のしようもない。だけど、私の中ではあれは詐欺の電話だと確信している。そう思うと、他人事とは言え、何だか後味がわるくてならない。

つぶやき

いつの間にか公園のさくらは殆ど落葉し、すずかけの木も紅葉している。

この間、所用で出かけた時に通った公園でもトウカエデやナンキンハゼが赤く色づき、イチョウもまだまっ黄色というほどではないけれど黄色く色づいていた。

最近は日常の買い物以外に外に出ることがめっきり減り、買い物もせかせかと済ませていたので周りに目がいかなかったのだろうか。

 

我家の庭でも南天の実が赤く色づいていた。

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今年はキンカンも大きな実をたくさんつけ、黄色く色づき始めている。

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最近、夫のデイケアの日には庭仕事1、離れの片付け3ぐらいの割合で行っている。

それでか、季節外れに咲いていたボケの花に気づいたのもついこの間のことだ。

かわいいね。

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忙しいような、忙しくないような毎日。

ルーティンのように過ごしている日常。

毎日、何をしているんだろうわたし。

 

遠くには行けないけれど、たまには 非日常を味わいたい。

歩いて行ける公園でいいから紅葉でも見に行こうかしら。

だけど、明日は眼科へ行きたいしなあ・・・

庭仕事の楽しみ

夫がデイケアの日は買い物や郵便局や銀行・・・等など、主に出かける用事をしている。

 

その前に、庭仕事を30分から1時間、離れの片づけも30分から1時間、夫がいるとできないようなことを済ませてから出かけるようにしている。

 

このところ、暑すぎることも寒すぎることもなく、良い気候なのでどちらの仕事が捗り助かっている。

 

この間から庭のあちこちでツワブキが咲いている。

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イヤになってしまうほど増えて少し整理をしたいのだけれどそこまでは手が回らない。

 

でもまあ、写真がひどすぎるけれど、こうしてチョウチョが飛んでくると「このままにしておこうかな」などと思ってしまう。

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私しか足を踏み入れない東側の庭では小菊が満開だ。

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写真には写ってないけれどオレンジ色や白の小菊もあり、どちらも満開だった。

 

メインの庭のほうが沢山の小菊が植えてある。そちらはどの花もまだ固い蕾だ。

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シュウメイギクもまだまだ元気。

頑張ってたくさんの花を咲かせていると思うと草取りにも精が出る。

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シュウメイギクの隣の花は最近知ったのだけれど唐綿と言うらしい。

これは知らないうちに生えてきて困るほどに増えてしまった。

 

そうは言っても、花が咲いているとうれしい。

チヨウチョも幼虫の時には困るけれど、こうして花のまわりを飛び回っているのを見るのは楽しい。今日はヒョウモンチヨウだけでなく、モンキチョウシジミチョウも飛んできて楽しませてくれた。

写真はないけれど、今年は早々とジョウビタキも毎日のように来ている。

小鳥が来はじめると庭に出るのがホント楽しくなる。

バネ口ポーチを作った

展覧会を見に行くのが好きだ。自分では描けないけれど絵も好き。書も好き。陶芸など工芸も好き。木工も好き。中でも特に好きなものは布小物やバッグなどの手作り展。

 

9月、10月はいくつもの作品展を見に行った。一人で行ったり、友人を誘ったり、誘われたりして。そして、行くたびに刺激を受け「私も作りたい ‼」という気持ちが湧いてくる。

そう思ってもなかなか動きだせないのがわたし。机の上には手作りの本を積み積みし、毎夜、毎夜、夫が寝てしまった後に眺めている。

それでも、今月は簡単リメイク講座で教えてもらったバネ口ポーチを4個も作った。(他にもカードケースを作ってみたけどそれは失敗に終わった)

 

最初の作った2個は写真を撮り忘れ、私より11歳年上の友人に プレゼントした。

その友人が若いころに着ていたピンク色の着物を解いて私にチュニックを作ってくれた残り布にリボン刺繍をして作った。

 

次に手作り展に付き合ってくれた高校時代からの友人Yちゃんと美容院の友人Jさんへのプレゼント用に作った。

Yちゃんは赤系、というか暖色系が好き。だから、橙色というのか、レンガ色というのか、オレンジ色というのか、まあそんな色の三河木綿を使って作ってみた。

 

刺繍のデザインを少しだけ変えてこんな感じ。 

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左の裏地は友人からもらったオレンジ系の花柄。

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右側の裏地は私が30代の頃に着ていた部屋着のワンピースの残り布。オレンジ系のチェック柄。

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 後ろ側はどちらも小花を一つづつ。

 

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ピンクの着物地で作った時は左上に小花を刺し、右下にイニシャルの「と」を刺した。
「と」は一つはアウトラインステッチで、もう一つはコーチングステッチで。同じじゃあ面白くないものね。

 

そして、Yちゃんに先に見せたところ、彼女は予想通り左側の裏地が花柄のものを選んだ。で、J子さんには右側のポーチをプレゼントした。

二人とも本当のところはどうかわからないけれど、喜んでくれたのでまた作る気が湧いてきた。

「来年のお年賀用にいくつか作っておこうかな」なんて思っている単純なわたし。

今日のできごと

今日はごみゼロ運動の日だった。

朝、7時30分から町内の組単位で一斉に行われ、きれいになったところでお開きになる。

ごみゼロの日の度に書いているような気がするけれど、我家は夫の状態によって決められた日時に参加できるかどうか分からない。なので、その前1週間を私のごみゼロ週間と決め、できる時間に少しづつ外回りの草取り、側溝の掃除などを行うようにしている。そして土曜日には最終チェックを行い、当日参加できなくても良いようにしておく。もちろん、今年もそうした。と言いながら、毎年参加しているのだけれど。

 

夫を起こし、身体拭きをして着替えの介助。そして、車いすに移動させる。今日は朝食を食べるところまではできなかったけれど、身体拭きの前にトイレは済ませておいたので30分程度なら大丈夫だろうと思い、夫には説明して外に出た。

それなのに、30分もしないうちに「おー、おー」と大きな声で私を呼ぶ声が聞こえてきた。窓が見えるところまで戻ると、「おー、おー」と言いながらトイレの方を指さしている。町内の方たちに一足先に終了させてもらうと伝え、家に戻った。

 

これで今月の予定はほぼ終了し、後は、植木の剪定代金を支払いに信金に行くだけになったとホッとした。ところが、朝食を済ませ、再度トイレに行った時、夫を転倒させてしまったのだ。

 

酷く転んだわけではない。だけど、狭いトイレで変な態勢になり、唸り声を上げている。怪我の有無は分からないけれど、救急車を呼ばなければならない状態ではなさそうだった。

夫の体重はたぶん、73、4㎏。右半身は全く動かない。動かそうにも私の力ではびくともしない。近くに住む義弟に電話してみたがつながらない。道を挟んだお向かいのご主人は理学療法士さんだ。組も違うし、会えば挨拶をする程度のお付き合いだけれど力を貸してもらえないかと勝手口から見ると、ご主人の車がなかった。あとのご近所さんは私たち夫婦より年長者ばかりでお願いするのも憚られる人ばかりだ。兄は連絡が取れたとしても我が家まで来るのに4、50分はかかる。

 

こうなったら仕方がない。自分で何とかするしかない。そう覚悟を決め、できる限りの力を振り絞った。

車椅子をどけ、ベッドを一番低い位置にセットし、夫の身体の下に「イザエモン」という移動介助用の道具(輪になったナイロン製の布)を敷き、夫を羽交い絞めにするように後ろから脇の下に手を入れ、ベッドまで引きずった。トイレからベッドまで4メートルぐらいだろうか。そして、ベッドにもたれさせ、膝を立てるように態勢を整え、私がベッドの上に乗り、引き上げた。こうして文字にしてしまうと簡単そうだけれど、私は汗だく。時間もかかり、夫はかわいそうにずっと痛そうな声をあげていた。

 

ベッドにあげてから怪我がないかをチェックした。健側の左足は腫れもなく動き、苦痛表情は見られなかった。患側の右足も大丈夫そうだったのでそのまま様子を見ることにした。ただ、転倒で疲れてしまったし、私が530のため、夫を早く起こしてしまったこともありお昼寝をさせた。かなり疲れていたのだと思う。1時間以上寝ていた。

 

お昼寝から目覚めた時、車いすに移動できるだろうか、トイレに行けるだろうか、心配したけれど、どちらも大丈夫だったのでホッとした。

 

老々介護、年寄りだけの暮らし、普段は何とも思わないけれど、こういった時は本当に困ってしまう。それでも、何とかするしかないのだけれど。