えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

今年初めての喫茶店で

月曜日から夫のデイケアが始まり、火曜日には山盛りの燃やすごみ、生ごみを出し、水曜日には普段の何倍もあるプラスティックごみを出し、木曜日は瓶・缶を出してやっと日常に戻った気がする。

 

月曜日、夫をデイケアに送り出すと、夫には悪いけれどものすごく解放された気持ちになった。夫の方だって10日間ものあいだの籠の鳥状態から抜け出せ、やっと私からも解放されたと喜んでいるのかもしれないのに。

 

夫が出かけた後、極々簡単に家事を済ませ、それから出かけた。

郵便局に信金、銀行のATMをまわり、たまに行く喫茶店に寄った。テーブル席が4席と、あとはカウンター席が5席ぐらいの小さな喫茶店は殆どがお一人さまの常連さんばかりだ。その日も常連さんたちでいっぱいだったけれど、私が座る席が一つだけ空いていた。

席に着くとママさんが「これは私からのお年玉」と言い、おしゃれな折り紙で作った包みを下さった。中にはコーヒーチケットが2枚。

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ここのお店はサイフォンでおいしいコーヒーを淹れてくれる。写真はないけれどカップもステキ。モーニングサービスもホットサンドとヨーグルトと果物が少し付いて、とてもおいしい。それで450円だ。そのコーヒーチケットを2枚もいただいた。ママの太っ腹‼ と思いながら何だかうれしくなった。

正月早々、最先が悪い

年が明け、あっという間に3が日も過ぎ去った。

そして昨日、長男家族は渋滞を避けるため、朝早くに帰って行った。次男も、いつもだったら最終前の名古屋発こだまを選んで帰るのだけれど、午前中には帰ってしまった。そして、夫と二人だけの静かすぎる日常が戻ってきた。

 

昨日はしばらくの間なんだか大きな穴が開いたような気がして放心状態というか、ボーとしていた。とはいえ私は主婦だ。後始末はたくさんすぎるほどある。大げさに聞こえるけれど、力を振り絞って洗濯を始めた。一旦、何かを始めてしまえば回転し始める。夫を視野に入れながらなのですべてをできるわけではないけれど、片付けして掃除して、それから夫の洗髪に手と足の爪を切り・・・

そうこうしているうちに、3日の夜から写らなくなってしまったテレビを見に義弟が来てくれた。

 

母屋にはテレビが2台あり、そのどちらもが映らなくなってしまった。画面には「アンテナの接続を確認し、チャンネルを・・・」と表示されるのみ。

接続を確認しても異常なし。3日の夜に強風が吹いたということもないし、視覚的にアンテナが動いた形跡もない。そうなると、考えられるのはブースターの異常か? そう思ったけれど、録画してある番組は見ることができる。テレビはもちろんダメだし、録画もできない。なにより、3日の夜に録画したプレバドが一番いいところでプツンと切れてしまっていたのにはがっかりだった。

 

だけど、正月なのでどこにも頼めず、迷惑を顧みず義弟に相談してしまった。

義弟はその日のうちに見に来てくれ、どこかで断線していることが分かった。そして、ブースターの可能性が高いからとブースターを買いに行ってくれた。だけど、思いのほか値段が高く、専門外のことなので(ブースターの取り換えはできるけれど)直るとは言い切れないからと、週明けまで待つことになった。

なので、3日の夜からテレビのない生活が続いている。今日も録画予約してあった番組がいくつもあった。大人だから我慢はできるけれど、すべてダメだと思ったら残念でならない。

ということで、昨日は疲れていたこともあり8時台には寝てしまった。おかげで体の調子はすこぶる良い。今日も朝からフル回転で動いているし、テレビの誘惑がないからこうしてブログも書ける。そして、今からお風呂に入りすぐに寝てしまう予定だ。

 

明日はきっとテレビが見られるようになると思うけれど、修理にいくらぐらいかかるだろうか・・・

正月早々、最先が悪い。

今年もあとわずか

28日の夕方、長男家族が帰省して賑やかな生活が始まった。

忙しくもあるけれど、楽しくもあり、うれしくもありの毎日だ。今日遅くには次男も帰省すると電話があった。みんな仲良く、元気で勢ぞろいできることは親としてはうれしい限りだ。こんな日が過ごせることを本当に幸せだと思う。

先のことは分からないから、今という時を大切に、楽しんで過ごしたいと思っている。

 

今年もあとわずか。目標は達成できなかったけれど、あくまでも目標は目標。仕事ではないし、来年も引き続きやればいいだけのこと、と、今年も締めくくることにした。

 

今年も訪問して下さった皆さま、ありがとうございました。

スマホデビューした

11月だったと思う。携帯の会社からゆうメールが届いた。

それは、私が使っているガラケイの修理受付が終了するいうもので、ガラケイ自体も2026年でサービスが終了すると書いてあった。そして、初めてのスマホ割とか、機種割引の案内もあった。

 

以前からスマホには興味はあった。だけど、夫が倒れてから外出の機会が減っただけではなく、短時間しか出かけられないし、しかも近くにしか出かけない。なので、外出先でインターネットを使うことはない。電話だってメールだってそんなにするわけではないけれど、緊急時のことを考えると携帯は必要だと思う。家にはネット環境があるから携帯は電話とメールができれば十分だ。スマホに興味があっても変えなかったのは料金が安いから。私の場合は1300円強だから。

だけど、変えなければ近い将来使えなくなるのは周知の事実。実際、私の友人や夫の友人も次々とスマホに変えている。

私のガラケイは壊れているわけではないけれど、バッテリーはもう2年ぐらい使っている。だから近いうちに交換が必要になる。修理の受付が終了ということはバッテリーもなくなるということ。だと思う。

で、11月から検討していた。それでやっと、昨日スマホに変えた。

しかし・・・ 

私は初めてのスマホのはずだった。そしてたくさんの割引を受けられると思っていた。それなのに、データー上は7年前にスマホを購入した履歴が残っていた。次男の仕業だと分かったので仕方がないのだけれど、実際には初めてのスマホなのに、何のサービスも受けられなかった。

そうはいっても履歴は変えられない。ガラケイが使えなくなるぎりぎりまで待とうと思ったけれど、息子のこと、まあ、仕方がないと諦めることにした。

 そして、本当に初めてスマホを手にした。

 

お店で電話帳だけは移行してくれたけれど、初めてのスマホは使用説明書はない。

以前、スマホを持っていないのにEテレで「初めてのスマホ」という番組を見た。だから少しは分かる。

先ずは電話をかけてみた。そして、メール。そこまでは何とか。

契約は1ギガ。Wi-Fiを設定しようと思い、この忙しくてたまらない時期なのに取説をダウンロードして奮闘。でも、パスワードが分からず悪戦苦闘。試して、試して、やっとできた。若い人なら何ともないことだろうけれど高齢者(私にとっては)にとってはパソコン以上にハードルが高い。電話とメールは分かったのだからあとは子どもたちの帰省を待てばいいと思いながらもこれが待てない。気が付いたら1日で320MBも使っていた。1ギガを越えたら料金が増えるだけなのだけれど、年金生活者なのだから超えないようにしなければ。

 

やっとスマホデビューなのか、仕方なくスマホデビューなのか分からないけれど、とにかくスマホデビューした。今は悪戦苦闘もまた楽し。というところだろうか。

 

夫のデイケアの日だけ、朝夕に庭しごと(庭めぐり)。少し前から大好きな水仙があちこちで咲き始めた。

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師走は気忙しい

今年も残すところ10日となってしまった。

12月に入ってからずっと気忙しかったのだけれど、このところますます気忙しくなり、心がわさわさするようになってきた。

 

夫は26日までで今年のデイケアはお終い。1月5日までの10日間は24時間家で過ごす。

長男家族は28日の夕方帰省するとのこと。次男はたぶん30日だという。

 

あと10日。そのうち、自分が動けるのは3日しかない。

月曜日にはあれとあれを。水曜日にはあれとあれ。木曜日は・・・最後に買い物をしておかないと。

 

頭の中も行動予定がぎっしりと詰まっているけど、私はメモ魔。台所のテーブルの上のメモ帳にも、パソコン机の上のメモ帳にも、テレビが置いてあるテーブルの上のメモ帳にもついつい書いてしまう。予定に、忘れてはいけないことに、正月までに買っておくもの等など。

 

当然のことだけれど、できることだけのことしかできないことは分かっている。どこで諦めるか、今はまだ諦められないでいるから、気忙しくて、気持ちがこんなにわさわさとするのかもしれない。

毎年のことだけれど、師走ってなんでこんなに気忙しいのだろう。

あと10日。でも、きっと26日を過ぎれば諦められると思う。自由がきかなくなってもう何もできないのだから。

久しぶりの外出

毎月、月末になると組長さんを通して市の広報が配布される。

広報が届くと一通り目を通し、しばらくの間は机の上に置いておく。再度見たければ、ネットでも見ることができるので数日すれば雑紙入れの中に入れてしまう。

 

今月号が届いた時も一読した後、机の上に置いておいた。すると夫がそれを見て私を手招きし、美術館の記事を指さした。そこには市民展開催の案内が書いてあった。

 

夫が倒れる前、毎年一緒に市民展を見に行っていた。倒れてからも数年前までは行っていたけれど、最近はデイケアと病院以外に外出することがなくなった。というか、外出したがらなくなった。私自身も年と共に二人の外出がきつくなってきたせいもあり誘わなくなっていた。

それが市民展に行きたいと意思表示をしたのだ。これは絶対に行くしかない。

 

絵画と彫刻の部は今日から日曜日まで。夫と行ける日は火・金の午後と土日だけ。週間天気予報では今日は雨、日曜日も雨の予報。あとトイレ事情もある。

 

今日はやっぱり雨の予報に変わりはなかった。ただ1日中降り続くわけではなく、降ったり止んだりの予報だった。空はどんよりしているし、いつ降り出してもおかしくない空模様だ。

 

午前中の訪問リハビリ前にトイレは済んだ。リハビリの間も雨は降りそうで降らず。時々、空は明るくなったりもした。

以前、こんな空の時に出かけて酷い目に合ったことがある。だけど、週末には床屋にも行きたいし。「えーい、降った時は降った時だ。行ってしまえ・・・」ということで、今日、行ってきた。

 

夫は久しぶりの美術館だ。言葉を失ってしまったのでどう感じたのかはわからないけれど、絵を観ている時の顔を見ていると、やっぱり絵が好きなんだと思う顔をしている。

 

いつもだったら絵を観た後、美術館内の喫茶店でお茶を飲むか(時間によってはランチ)、数分歩いたところにある三の丸会館でお抹茶をいただいて帰るのだけれど、今日は今にも雨が降り出しそうだったので真っ直ぐに帰宅した。

 

お茶することはできなかったけれど、市民展を観に行くことができて良かった。雨も降らなかったし・・・