えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

眼科受診

おおよそ月に一度、目薬が終わる前に眼科受診をしている。

眼科はいつもものすごく混んでいるのだけれど、前回も前々回もコロナの影響か、とても空いていた。

 

そろそろ目薬の予備が少なくなってきた。眼科は水曜日が休診日なので行ける日は月曜日か木曜日だ。

緊急事態宣言は解除されたし、私の住む愛知県では不要不急の外出自粛要請も解除されている。なので、今日はどうだろうかと思いながら、受診するつもりで意を決し、夫がデイケアに出かけるとすぐに受付に行った。

 

眼科に着いたのは8時45分。待合室にはもう受付を済ませた人たちが10数人待ち、受付には4人が並んでいた。

私の4人前の人が診察券を出すと受付の方に「今日はもう午前中の予約はいっぱいになってしまったので午後5時からになります」と言われていた。

ということは、私も午前中に受診できないということ。1年ほど受診しているけれど、8時45分の時点で午前中がいっぱいになるなんてことは初めてだ。コロナの感染拡大を受け、受診を控えていた人たちが一機に押し寄せたということだろうか。私は午前中の受診でないと夫のことがあるので絶対に無理。なので、さっさと諦めて帰ってきた。

次は木曜日に挑戦。だめなら来週の月曜日、それでもだめなら木曜日。それでもだめなら再来週の月曜日。そのぐらいまでなら目薬は何とかなると思う。

ホント不自由だ。だけど、仕方がない。

だけど、おかげで今日はたっぷり洗濯ができたし、これから午前中は片づけができる。午後からは友人から「洋服(私の)ができたから遊びにおいで」とメールが来たし、いいこともあるさ。

仮置きマスクケースを作った

月曜日、久しぶりに友人とランチに行った。

ランチが目的だったわけではなく、友人の買い物のアッシー君をする予定だった。だけど、お互いにちょっと心配しながらも「ついでにランチに行こう」ということになったのだ。

 

お店に入ると、お客さんは隅々にまばら。ドアは開いているし、密にはなっていないということで自分たちを納得させる。

 

注文し、料理が運ばれてくると、二人ともマスクを外した。そして、私はいつものように、以前作った仮置きマスクケースにマスクを挟み、バッグのポケットにしまった。彼女は、見るともなく見ていると、外したマスクをビニール袋に入れ、バッグにしまっていた。

 

新型コロナウィルスの感染が拡大する前、花粉症やハウスダストのアレルギーがある私は不織布の使い捨てマスクを何箱か常備していた。それが最後の1箱になり、そろそろ買っておこうと思った矢先にコロナの感染が拡大し、手に入らなくなってしまった。入らないどころか、当時は50枚入りで500円前後で買えたものが安くても3500円、高いものは5000円ぐらいにまで値段も跳ね上がった。だから、それまでは5分ぐらい着けていただけでもポイポイと捨てていたのだけれど、捨てられなくなった。それで、お茶を飲むためやご飯を食べるときに外したマスクはティッシュの上に置いておいたり、ビニール袋に入れて1日は使うようになった。今は自分で作った布マスクを仮置きマスクケースに挟み1日は使っている。そして、その日に使ったマスクと仮置きマスクケースはもう外に出ない時間になれば洗濯している。

 

マスクの表面は不潔だとされている。専門家の方たちがマスクを外すときにはゴムの部分を持ち、表面には触らないようにとテレビで言っていた。それなのに、お偉い方たちが記者会見をする際にマスクを外し 机の上に無造作に置いたり、ポケットに突っ込んでいる姿を見ると「いいのかなあ・・・」と思ってしまう。そして、「着けていたマスクの表面は不潔なのよ。そんな所に置いちゃあダメ。ポケットに入れたらポケットの中は不潔になってしまうわよ」と、ひとり突っ込んでいる。ウィルスは目に見えないのだから仮置きマスクケースだってどうなのかはわからないけれど、やっぱり外したマスクをそのまま机の上に置いたり、ポケットに入れるよりずっとずっといいと思う。

 

その日、友人と別れ際にたくさんの玉ねぎをいただいた。そして昨夜、彼女からラインが入り、今日もちょっとした用事を頼まれたので彼女の家に顔を出すことになった。

 

それなら、玉ねぎのお礼というわけではないけれど、彼女にも仮置きマスクケースを作ってプレゼントしようと思いついた。で、夫がデイケアに出かけるとすぐに作り始めた。本当は10時ごろまでに2個はできる予定だった。だけど、レシピより少しくしようと型紙から取り始めたら 1個だけでも11時近くまでかかってしまった。午前中には伺う予定だったのでとりあえず1個だけにして、洗い替え用は今度会う時までに作ることにした。 

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 仮置きマスクケースはこれで9作目。

だんだん角っこがきれいにできるようになったような気がする。

これをきれいにラッピングしてプレゼントしたらとても喜んでもらえた。

そして、その友人の笑顔が私に元気を与えてくれた。

簡単リメイク講座は閉講になった

5月25日に緊急事態宣言が解除され、同時に私の住む愛知県では不要不急の外出自粛要請も解除された。

とはいえ、まだ新型コロナウィルスのワクチンも治療薬もできているわけではない。だから解除されたといっても気持ちは解除前と大きく変わらない。それに、私はコロナ以前も自由に外出できたわけではないので生活自体も大きく変わってはいない。

 

だけど、この間、新型コロナウィルスの感染拡大の影響でお休みになっていた簡単リメイク講座は会場の使用が無期限に自粛となったため、講座自体をやめることになったと講師から連絡が入った。

 

簡単リメイク講座は企業の事務所の一角を無料でお借りしていた。私たちの講座と同じ日の同じ午後からは衝立を挟んで他の教室も行われていた。半日でざっと、20人弱の人が集まっていたのだと思う。それが午前、午後で5日間行われていたとしたらかなりの人数が企業に集まっていたことになる。

 

緊急事態宣言が解除されたと言っても、うがい、手洗い、マスクの着用、3密は避け、外出は控え、ソーシャルディスタンスを保ち、働き方もテレワーク、時差出勤、等々、新しい生活様式を・・・と言われている。

関東に住む息子たちが勤務する会社もまだテレワークが続いている。そういうことを考えれば教室として企業が部屋の一角を貸し出すことは今後もできないのだと思う。もしも、そこでクラスターが発生したとなれば大変なことになるのだから。先が見えなければ講師としても教室自体をやめることを考えるのも当然のことだ。私としては残念なことだけれど仕方がない。

 

簡単リメイク講座に行くようになり、楽しみが増えたと喜んでいた。だけど、リスクを抱えてまでするようなことではない。だから、仕方がない、仕方がない、と思うようにしている。収入減が絶たれ、生活自体が追い込まれている方たちが多くいる状況の中、私は大きな変化もなく過ごせることだけでもありがたいことなのだから。

手作りの布マスク

この間、久しぶりで本屋さんに行った。

入り口を入るとすぐのところに30枚入りの不織布マスクやジェルタイプの手指消毒など、まだスーパーやドラッグストアでも手に入らないものがマスクの作り方の本とともに山積みされていた。

ジェルタイプの手指消毒剤の方はよくわからないけれど、マスクは30枚入りで1500円だったと思う。新型コロナの感染が拡大してからはマスクの値段が何倍にも跳ね上がってしまったしまったので今の価格としてはまずまずの値段なのだろうと思う。だけど、我が家では夫がデイケアの時に着けていく不織布のマスクは8月中旬ぐらいまではあるし、訪問リハビリの時と私は手作りの布マスクを使っているので買うことはなく横目で見ながら通り過ぎた。

 

私が一番よくいくスーパーやドラッグストアにはまだマスクはない。だけど、たまに行くスーパーではこの間5枚入りのマスクが並んでいるのを見た。

値段は以前のようには戻らないけれど、そろそろ手に入るようになってきたのかもしれない。それでも、介護施設や地方のクリニックでは職員に十分なマスクを支給できない状況は続いているらしい。

 

私はというと、相変わらず布マスクを作っている。我が家の分はあるので作るのはプレゼント用だ。最近ではおしゃれなマスクをよく見かけるけれど、私が作るのは白ばかり。介護の現場で働いている人たちが職場でも使えるようにだったり、友人たちも色柄の好みは色々だから白なら家族の誰でも使えるし、との思いから。

 

少々高くても手に入るのなら欲しくないかもしれないと思いながらも、頑張っているお二人に2個づつプレゼントしたくて木曜日に4個作った。

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そして昨日、渡すことができた。

 

この間の大雨の日、落ちた金柑の実を食べに来た鳩。 f:id:emukobb:20200516080318j:plain

よっぽどおなかが空いていたのでしょうか・・・
落ちている腐り始めた実でなくてもまだまだたくさんありますよ。どうぞもらってください。

花の絵の贈り物

数年前から月曜日には地元紙も購読している。

5月の初め、その地方紙にこんな記事が載っていた。 

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読みにくいかもしれないけれど、記事によると市内在住の日本画家の榊原さんが新型コロナウィルスの影響で外出自粛の日々が続く中、華やかな春の花も、さわやかな新緑も、存分に楽しむのは終息後までお預けなのではがきに相手の好きな花の絵を描いて送る「フラワープロジェクト」なる取り組みを4月からされているというものだ。

100人限定で、世界中どこでも郵送してくださるということだ。ただし、今はコロナの影響で届かないところもあるようだけれど。

新聞記事の写真は白黒なので分かりにくいけれど、ペンと水彩絵の具で描かれたという花の絵は写真を見ただけで「ステキな絵だ」と思った。4月初めからスタートしたと書かれてあったので100人を超してしまったかもしれないと思いながらもすぐに申し込んだ。

 

希望した花は私の大好きな都忘れ。

 

すると、その日のうちに受け付けてくださっとメールが届き、そして昨日、待望の絵が届いた。

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写真もすてきだと思うけれど、原画は 何十倍もすてきで感激だ。

 

都忘れは私の大好きな花でもあるけれど、母の好きな花でもあった。

私が小学生のころ庭には2坪ぐらいの花壇があり、そこにはいろんな草花が植えてあった。その中でも都忘れのことだけは鮮明に覚えている。

 

封筒を開封した途端、この絵がその時に二人でしゃがみ込んで眺めていたときそのままのような気がして胸が熱くなってきた。そして、子どもの頃の母との思い出が次々に思い出された。

懐かしくもあり、私を温かく包み込んでくれているような気さえしてくる優しくて温かい都忘れの花の絵。大事に大事にいつも眺めていられるところに飾ろうと思う。

そして、こんなすてきな贈り物をくださった榊原さんに感謝している。

ネット通販でのこと

買い物は基本、自分の目で実物を見て、触れるものは触って確認し、購入するときに使えるだけの手持ちのお金で買うようにしている。

 

それでもたまには実店舗にはなくてどうしても欲しかったり、必要に迫られてネット通販を利用することがある。

最近ではマスク用のゴムを購入した。市内の手芸用品店にも売ってはいたけれど一人3メートルまでしか購入できない。3メートルでは多くても5つが限度だ。100個のマスクに使うには何回も行かなくてはならないし、開店前から何人も並んでいるのを見たら恐ろしくなってしまった。

 

ネット通販を利用するとき、決断力がないのか何度も何度も、しかも何日もかけて検討する。支払いは以前は代引きを選択することが多かったけれど、最近はコンビニ決済を選択している。だから、支払いに行ける日を選び、宅配での配送のものは絶対に在宅日を選んで購入するようにしている。

 

通常、ネット通販で購入手続きをすると注文内容の確認メールが自動配信され、その後注文確認メールが届く。そして、確認メールから払込票をプリントアウトしてコンビニに行きお金を支払うと正式に注文が確認される。

 

今日、夫がデイケアに出かけるとすぐに何日か検討した末のものを一つネット通販で注文した。

すると、いつも通り、すぐに注文確認メールが自動配信された。

今までだったら30分から1時間以内に注文確認メールが店舗から届く。それまでの間、じっとPCの前で座っているわけにもいかず、庭仕事をして待った。そして、1時間後にメールを確認すると、メールは届いていなかった。

2時間後、届かず。3時間後、届かず。そんなことがあるのだろうかと思いながらも待ち続けた。4時間過ぎても、5時間過ぎてもまだ届かない。私が払込に行ける時間は限られている。問い合わせフォームにメールをしてみたけれど返信がすぐに来るわけもなく、6時間が過ぎた。もうタイムリミットだと店舗の方に電話してみた。すると、相手は「今、注文が殺到していまして・・・」と言いながら注文時間を確認した。すると、電話なので顔は見えないけれど、非常に恐縮した感じですぐに確認メールを送ってくれた。そして、何とか夫が帰宅する前に支払いが完了した。

 

きっと、忘れられていたのだと思う。初めての経験だったけれど、こういうこともあるのだろう。何だか貴重な1日をメールの確認ばかりしていて無駄に過ごしたような気がして疲れ果ててしまったけれど、まあ、電話対応は悪くなかったので許してあげることにしよう。

マスクのこと

前回ブログを書いてからもう10日も経ってしまった。

この10日間、私はそれなりに心身ともに元気で、それなりに忙しく暮らしていた。

それで毎日、今日はこれを書こう、今日はこのことを書いておこう・・・と思うのだけれど、夜になると「まあいいっか」と、気持ちが違うほうに向いてしまい書けな(書かな)かった。

 

先月末、友人からメールが届いた。

友人とは新型コロナウィルスの感染が拡大し始めたころから会っていない。それまでは1・2週間に1度は会っておしゃべりを楽しんでいたのだけれど、今は「もしも・・・」があってはいけないからとお互いに会うのを自粛しているのだ。

 

友人は80歳を過ぎているけれど現在は1人暮らし。市民館が使えなくなり参加しているコーラスもフォークダンスもお休みになり、ご近所さんと二人で行っていたウォーキングも一人で行くようになったという。一人暮らしで、ステイホームとなれば1日中誰とも話をしない日があるかもしれない。そんな時はいつでも電話してね。とは言ってあるけれどこちらからも時々はメールをしている。

 

で、この間のメールには「50枚入りの使い捨てマスク2箱、知り合いから送ってきたから1箱あなたにあげる」とあった。

マスクはまだまだ手に入らない。しかも値段は高騰している。以前は50枚入り1箱が500円前後だったのに今では安くても2000円以上する。3500円以上のものもあり、4倍から7倍ぐらいに跳ね上がっている。コロナもまだまだ終息する様子はないし、マスクだっていつになったら店頭に並ぶのかわからない。とてもありがたいことだけれど、私は布マスクを使うからそんな貴重なものはいただけないと辞退した。それでも彼女は自転車で届けるからと言う。なだらかな坂道が続く我家まで20分ぐらいかけて80歳を超えている彼女に届けさせるわけにはいかない。それで4月29日にマスクを着け、玄関先で、数分のおしゃべりをして、ありがたくマスクをいただいてきた。

 

その時、洋裁も編み物も何でもできる彼女に暇つぶしになるだろうと手持ちの遊んでいる布をたっぷり差し上げた。と同時に、マスクつくりのボランティアをしてくれないかとマスク用の布も一緒に持っていき、頼んでみた。

 

夫が通っているデイケアでは職員に配布されるマスクは週1枚、訪問リハビリの事業所は週に2枚だという。足りない分は自分のものを使用するか、同じものを何日か使うそうだ。それだけ医療の現場も介護の現場もマスクが不足しているのだ。

医療現場では布マスクというわけにはいかないだろう。でも、介護士さんたちのうちには自分で手作りしたという布マスクを着けている方がいた。自分で作れる人、作ってもらえる人、手作りのマスクを購入できる人、使い捨てが手に入れられる人、そういう人はいいけれど、そんな人ばかりではない。手作りの布マスクでいいのなら私にも応援することができる。利用者さんの中にもマスクで困っている人がいるかもしれない。そう思ったら作りたいと思った。だけど、数が必要になる。自分一人では到底数をそろえることはできない。それで裁縫が得意な彼女に頼んでみたのだ。

彼女は立体マスクでもプリーツマスクでも西村大臣風のマスクでもなく、サイドにタックを取っただけの簡単なものならできると快く引き受けてくれた。

で、アッという間にこんなに作ってくれた。

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下の紙袋の上にある立体マスクは私が作ったもの。

私がその立体マスクを6個作る間に彼女はタック式のマスクを100個作ってくれた。

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手持ちのオフホワイトの綿生地に裏は豆絞りの手ぬぐいやタオル、色の綿生地、ダブルガーゼなど、有り合わせの材料で作ったマスク。写真は5種類だけど、白のワッフル織のものもあるので6種類と私が作った立体マスク

100個のうち10数個は義姉にあげたので残りは80数個。職員さんは30人弱だと思う。現場で使わなくてもいいからどこかで使ってくれると嬉しいけれど、もらってくれるだろうか。