夫は左脳の出血だったので、右半身に麻痺が残ってしまいました。
右半身麻痺というのは、右の腕や脚だけではないのですよね。
右半身全てが麻痺しているということなのです。
だから、顔・口の中・喉・おそらく、内臓や排泄をつかさどる器官までもね・・・
その中の、まずは顔の麻痺について。
えむこも夫も、写真の被写体になるのはあんまり好きではないけれど、それでも夫は脳出血で倒れてからも、何回か、写真を撮っているのです。
初めて撮ったのは回復期リハビリ病院の「クリスマス会」の時だから、発症から約3か月後(2010年12月)。
次は障害者手帳のための写真で、発症から6か月後(2011年3月)。
その次は夫の誕生日に訪問リハビリのPTが撮ってくれたもの。発症から9か月後(2011年6月)。
この頃までは、写真を見ただけで、明らかに顔に麻痺があると分かるのです。
右側の皮膚がダランと弛んでて、目も垂れているし、口も右側がしっかり閉じてない感じ。
その後。
発症から1年1か月後に友人が撮ってくれた時には、実際には「やっぱり、まだ麻痺が・・・」と感じる顔だったけど、写真を見ただけでは普通の顔に写ってましたね。
それでも、実際の顔だって、かなりよくなっている感じではあったのですが・・・
そして、今年に入ってからは、夫の顔を見ても「顔にも麻痺が残っている」と言わない限り、友人たちもおそらく気づかないぐらいになりました。
見た目はこんなによくなってきたのに、まだまだ麻痺による障害はあるのですよ。
例えば、鼻水は右からダラダラと垂れてくるし、水分を口に多く含んだ時には、やっぱり右の口角からダラダラと流れ落ちるのです。
だから、我家ではあらゆるところにティッシュの箱を置いて、夫が自分で拭けるようにしてあるのです。
それでも、見た目の変化は表情の変化でもあってね。
今年に入ってから、夫の表情は日に日に良くなり、今ではかなり表情が豊かになってきたと思います。
「何かをしよう・・・」という意欲はまだまだ出てこないけど、人が話す言葉やテレビや新聞、そして、絵などへの反応はすごくよくなったのです。
1日、1日の変化はわからないけど、こうして入院当時からを振り返ってみると、随分回復しているのが分かり、えむこは嬉しくなってくるのです。
さあ、もっと、もっと、回復するよう頑張って「顔のマッサージ」の回数増やしてみようかな~。