えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

四点杖と四点杖ホルダー

夫は四点杖で歩行訓練中ですが、まだ1人では歩けません。

それでも、外出する時のために外用の車いすに四点杖ホルダーを付けてもらいました。

介護保険制度を利用すれば、個人負担金は100円/月でリースできるのですよ。(因みに定価は6300円でした)

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ホルダーを付けたまま、車いすを折りたたんで車にも乗せることができたので(杖は外して車に入れる)概ね満足しています。

ただ、後で「左に付けてもらえばよかった~」と思ったのです。

段差がある所では、えむこが足元のティッピングレバー(ホルダーを付けてある所)を踏んで、前のキャスターを上げて登ります。その時、ティッピングレバーを右足で踏んだ方が力をかけやすいのです。

でも、ホルダーを付けると足で踏む部分が少しだけになってしまうので、やっぱり左に付けてもらった方がいいと思うのです。

まあ、その時は気づかなかったから仕方がないんだけど・・・

今度、直してもらうように電話でお願いしておきました。

 

さて「まだ 歩けもしないのに、外出する時に四点杖が必要なの?」って言われそうだけど、四点杖ホルダーを付けたいと思ったのには訳があるのです。

 

夫と外出する時、一番心配なことはトイレなのです。

最近は多目的トイレがあちこちに設置されているので助かっているのですが・・・

6月の初め頃に外出した時、ホントにトイレに困ってしまったのです。

行った先がスーパーもドラッグストアも公共施設もないような山の麓の方でした。

訪問のPTから「最近はコンビニにも多目的トイレがありますよ」と教えてもらっていたけれど、一応は採尿パックを持参して行きました。

採尿パックは車の中で試みたけど、右半身麻痺の夫にはちょっと難しかったですね。

それで、えむこが某コンビニを見つけ、中まで見に行ったら多目的トイレがあったので、夫を車から降ろしてトイレを借りに行ったのです。

もちろん、買物はしての事ですよ。

多目的トイレはあったけど・・・

そこに行く通路の両脇にアイスクリームケースが置いてあって、車いすでは通れなかったのです。

夫はもう車から降りていたし、トイレにも早く行きたい状態でした。

えむこは夫をトイレに行く通路の入り口付近にまず立たせ、夫の体を支えて2~3歩無理やり歩かせ(体を支えながら夫の装具を持って足を前に出す)、中にあった洗面台に持たれさせ、車いすをたたんで中に入れ、夫を車いすに座らせ、その後多目的トイレに入ったのです。

出る時はもっと大変で・・・

入る時と同様、夫を立たせ無理やり2~3歩歩かせたものの、もたれるものがないのです。仕方がないので夫を支えたまま車いすを出そうとしたけどなかなかできなくて四苦八苦してしまいました。丁度その時、トイレを借りに来たお客さんがいて、少し手伝ってくれたので何とかなったのです。

コンビニは販売業であって、公共トイレではないので仕方がないのかもしれません。

でも、その時はちょっと悲しい思いをしたのです。

夫の今の状態なら・・・

四点杖さえ持っていれば、もちろん全面介助は必要だけど、きっとえむこの介助でも歩けると思うのです。

そうすれば、あんなに大変な思いや、悲しい思いをしなくてもいいかもしれないし、何より持ってるだけで安心だものね。

それに「これで行動が少し広がるかも・・・」と思ったら、それだけでもえむこにとっては嬉しいことなのです。