えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

T子さんのこと

えむこの友人T子さんが我家に来てくれたのは今月17日のこと。

T子さんは年末にご主人が亡くなられ、無宗教で葬儀を行いました。ご主人は生前T子さんと「散骨で・・・」と話していたそうです。でも、いざ散骨しようと思っても、やたらに散骨することはできません。それで、T子さんはご主人の終のすみかとして墓地を購入することに決めたそうです。「墓地さえ買っておけば、自分が死んだ後も子どもたちが悩まずに済むからね」と、自分亡き後のことも考えてのことだそうです。

とはいえ、無宗教。公共の墓地もお寺が何区画も購入していて、空きがないとか・・・

探したら、お寺の敷地ではあるけれど「宗派は問わず」「無宗教でもOK」という墓地を見つけたので、そこを購入したそうです。

それでこの間、その墓地を見に行った帰りに我家に寄ってくれたのです。

その時「1人になっても寂しくはないけど生活は大変になりそうだ」と言っていました。

ご主人の年金が入らなくなるから、節約・節約だって・・・

段々年をとっていくわけだから、心配になる気持ちはよくわかります。えむこだって心配だもの。貯金が全くないわけではなくてもね。

それと「有り余る時間をどう使ったらいいんだろう・・・」と。

T子さんは何をやるのもスピーディーな人だから、家事なんかすぐに終わってしまうだろうし、洋裁が得意だけど、そうそう作る物はないし、「図書館に通って本でも読んでいようかしら」と話していました。

それで、えむこのお勧め本をとりあえず5冊ほど貸すことにしたのです。

笹原留似子さんの「おもかげ復元師」と「おもかげ復元師の震災絵日記」あとは以前書いたことがあるけど、柴田トヨさんの「くじけないで」と「百歳」、永田和宏さんの「歌に私は泣くだらう」の5冊です。特に「おもかげ復元師」と「おもかげ復元師の震災絵日記」は涙なしには読めないとっても素晴らしい本なのですよ。

おもかげ復元師 (一般書)

おもかげ復元師 (一般書)

おもかげ復元師の震災絵日記 (一般書)

おもかげ復元師の震災絵日記 (一般書)

あれから12日。

案の定、T子さんはあっという間に読んでしまったようで、その後図書館に行き、太宰治曽野綾子瀬戸内寂聴田辺聖子に林真理子の本を借り、それも読んでしまったみたいです。

今のえむこは1冊の本を読むのに1か月以上もかかるというのにね。速すぎ・・・

それで「借りた本、近いうちに返すね」と絵ハガキが届きました。以前、一緒に観に行った三宅恒子さんの消しゴムアートの絵ハガキです。実はその時、えむこも同じものを買ったのですよ。 

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近いうちって、いつかなあ。

今日はえむこが返事のハガキを出しました。市内だから、絶対に明日の水曜日には届くと思います。

T子さんのことだから、多分あさっての木曜日に電話がかかってくるような気がするけれど、楽しみだな~。