えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

てつじょう色紙額をもらう

だいぶ前に夫の弟が快気祝いだと言ってカタログをくれました。

何をもらおうかとカタログを見ても、何にも欲しいものはありません。物はあんまり増やしたくないし、かといって他の物はお店で売っている値段と比較してしまうんだよね。えむこはケチだから、カタログに値段が書いてあるわけではないけど大体わかるのです。

それで、スーパーにも売ってないようなおいしそうな食材にしようかと思い、夫にカタログを見せました。

夫はしばらく眺めたあと「てつじょう色紙額」を指さし「これがいい」と意思表示をしました。そりゃあ、どれもいい言葉だからね。

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夫もえむこもどちらかというと金言名句みたいなものは好きなのです。夫の本棚には座右の銘なんていう本もあるぐらい。他にも孔子だの老子だの列子等など・・・

 

大谷徹奘さんは奈良の薬師寺の執事。今は薬師寺東関東別院水雲山潮音寺の副住職だそうです。カタログによると1999年春から全国各地で「心を耕そう」をスローガンに法話行脚中だとか。 

カタログには「言葉の力」と題したてつじょうさんの詩(だと思う)が書いてありました。

たった一つの言葉に

   気づかされる時がある

たった一つの言葉に

   ささえられる時がある

言葉には

   ものすごい幸せが宿る

言葉には

   すごい力が宿っている

えむこも言葉にはものすごい幸せが宿っていると思うし、すごい力も宿っていると思います。

それで、夫が3種類の中から選んだ「よっぽどの縁があってのあなたと私」という言葉の色紙額をもらうことに決め、注文しました。

それが昨日届いたので、すぐに和室に飾ってみました。 

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カタログの見本の下にはこんな言葉が書いてありました。

「自分に与えられている縁は「たまたま」とか「偶然」ではなく、目に見えない全てのもののお調え(おととのえ)の上に成り立っているのです。

よっぽどの縁と感じられた時、本当の幸せを戴けるのだと私は思います。」と。

深い言葉・・・

夫はこの額、とっても気に入った様子です。

この額が届いてから、えむこは夫に「よっぽどのご縁があってのあなたと私だから・・・」と何回言ったでしょうか・・・

介護の場面で何かする時に「はいはい。いいですよ。よっぽどのご縁があってのあなたと私ですから・・・」なんてね。

夫はその度に声を出して笑います。お互いが「よっぽどの縁と感じられた時、本当の幸せを戴ける」と思うから、えむこは声に出して言ってみるのです。