えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

書類のための評価を受けて

夫とえむこは40歳を過ぎてから終身保険というものに加入しました。その頃、子どもたちは中学生だったと思います。

「もしも何かあったら、子どもたちが路頭に迷ってしまう」と思ってのことでした。とはいえ、保険料の支払いも大変なので、当座困らない程度の小さな保障のものですが・・・

それから私たちは何事もなく年を重ね、子どもたちは無事に大学を卒業し独立していきました。

でも、2010年9月末に夫は脳出血で倒れたのです。自営業だった夫はその時点で無収入。しかも6ヶ月の入院生活の後には重度の障害が残り、仕事はもちろん続けることができなくなりました。

夫が退院するまではえむこが働いていたけれど、それでも保険にも助けてもらいました。

回復期リハビリ病院を退院時、医師が夫の障害が固定したということで障害者手帳障害年金の申請書類を書いてくれ、退院時にどちらも申請しました。

 

えむこの保険はもう満期になっているけれど、夫はまだ保険料を支払っています。

それが最近、保険会社から郵便が届き、その後、郵便の内容についての電話もありました。内容は「入院証明書を読むと、重度の障害が残ったと考えられる記述があります。もしも重度の障害が残ったならば、今後の保険料の免除と障害が固定されてから支払った保険料を返還できるかもしれません・・・」と。他にも説明があったけれど、まあこんな電話でした。

それには医師の証明が必要とのことで、保険会社から書類が送られてきました。もちろん、書類を出してから審査するわけで、絶対に免除になるとは限りません。そのため書類にかかる費用として〇〇円は保険会社で負担してくれるそうです。

入院証明書を出してから、もう2年半ぐらいになるんだけどね。

 

そして今日、その書類を記入するためには医師の診察が必要とのことで、2年ぶりに回復期リハビリ病院に行って来ました。

始めにPT(理学療法士)が評価をし、次に元主治医の診察。最後にST(言語聴覚士)の評価がありました。

入院中に担当だったPTは残念ながら今日はお休み。でも、今日評価してくれたPTはものすごく優しそうで感じがよくてステキな人でした。そして、入院中に知っていたPTが2人いて、声をかけてくれたことは嬉しかったですね。

主治医は入院中からすごく優しいと評判の医師。今日もとっても優しく、えむこに励ましの言葉もあったぐらいです。

PTの評価は、多分障害が固定されたころと変わりないと思いました。えむこが思う今の日常とも。

でも、STの評価は・・・

もちろん、変わりはないのです。

でも、えむこが日常感じているより、夫はずっと理解できていないことがわかったのです。これにはちょっとショックでしたね。

例えばSTが絵カードを何枚か並べ「リンゴはどれですか?」と聞いた時に分からないとか・・・

家では「窓を閉めてくれる?」と言えば閉めてくれる夫が「窓」という漢字を見せられても「窓の絵」が分からなかったのです。

STの評価が終ると、夫はものすごく疲れた表情になってしまいました。STの言うことが分からなかったのでショックだったのかもしれません。それに時間も長く、1時間半ぐらいかかったので疲れも出たと思います。えむこだって、どっと疲れが出たぐらいだから・・・

でも病院からの帰り道、その疲れはどこかにいってしまいました。それも書きたいけれど、今日はちょっと長くなり過ぎてしまったので、またの機会に書くことにしますね。