えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

夫の絵手紙

夫は脳出血で倒れる前、しょっちゅう絵手紙を描いていました。

そして、何かをいただいた時には必ずそれを題材にしてお礼状を出していたのです。

友人・知人、親戚、えむこの友人の分まで・・・

もちろん、えむこの友人の分は絵だけ描いてくれ、言葉はえむこが書いていたけれど。

それが脳出血で倒れ、右半身マヒと高次脳機能障害など等、多くの 後遺症が残ってからは左手が使えても絵を描こうとはしませんでした。

でも、徐々に絵の本を開く時間が増え、人の絵手紙や展覧会にも興味を示すようになりました。そして今年に入ってから、益々興味を示すようになった気がします。

現に、Eさんが「絵を描いてよ・・・」と何度も野菜を届けてくれても描かなかった夫が、3月末に玉ねぎを持ってきてくれた時には描いたのです。えむこが描いた玉ねぎの絵にダメ出しをしてね。

夫が描いた玉ねぎはアップしなかったけれど、その時の記事です。

http://emukobb.hatenablog.com/entry/2013/03/31/230901

Eさんには夫が描いた絵手紙でお礼状を出しました。

そして昨日、夫がデイケアから帰って来る時間にEさんがまた玉ねぎと紫玉ねぎを持ってきてくれました。

えむこと一緒に夫を迎えてくれ「今度は紫玉ねぎの絵を描いてよ・・・」と声をかけてくれました。

夫は葉っぱが付いたままのすごく立派な玉ねぎと紫玉ねぎを見て「お~」と声を出し、首を縦に振ったのです。

でも、デイケアの日は疲れ切って帰って来るので、とても描く元気はありません。

今日は午前中に訪問リハビリの日です。

リハビリの前に1時間ぐらいは時間があったので、絵を描く準備をしたけれど、なかなか描こうとはしませんでした。

リハビリが済めば昼食。食べればお昼寝です。そして、お昼寝から起きればもう夕食の時間になってしまいました。

「描けないのか・・・」と諦めかけて、夕食後にえむこが一人で描き始めました。するとまた、あまりに下手なので見るにみかねたのでしょうか。夫も描く気になったようです。

それがこれ。紫玉ねぎに見えるでしょうか・・・

上の絵が原画で、下はスキャナで PCに取り込んだものを同じ用紙に印刷したものです。

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上の絵は「み」の字が横を向いています。

倒れる前には同じ絵を10枚ぐらいは描いてくれたので、出すのは全て原画でした。

でも今は原画を使えなくなってしまいました。「み」の印と言葉はもちろん手書きですが・・・

今日もEさんに出すもの、長男、二男、そしてえむこの友人の分まで印刷しました。

夫には「多分、みんな喜んでくれると思うよ」と言いながら、ツツジの切手を貼って・・・

明日投函すれば明後日には届くと思います。

みんなの顔を思い浮かべながら書く絵手紙はえむこをも幸せな気持ちにさせてくれるのです。夫の絵手紙を使ってなんだけどね。

だから、もっともっと描いてくれるようになると嬉しいんだけど・・・