今日は夫のデイケアの日でした。
月曜日は利用者数が多いらしく、朝は8時40分ぐらいにお迎えに来て、帰りは16時55分の予定。だから、実質8時間ぐらいは留守になります。
夫がデイケアに通所するようになったのは回復期リハビリ病院を退院後6ヶ月経ってからです。そして、今は週2回通所するようになりました。
退院当時、えむこはスーパーに買い物に行くのも気が気ではない状態。もちろん、美容院にも行けませんでした。
夫は倒れる前、母の介護をしていました。母は若い頃から人と関わるのが苦手な人で、家でのんびり過ごすことを好みました。だから、夫は母をデイサービスに通所させることなく仕事をしながら自宅で介護をしていたのです。
その頃、夫は「自分も年をとってもデイサービスには行きたくない」と言っていました。だから、えむこも夫にデイサービスへ通所してもらえず、家で介護を続けていたのです。
だけど、えむこは夫と2人暮らし。夫のトイレ介助まで頼める人は誰もいないのです。だから夫には「デイケアはデイサービスと違って、リハビリに通う施設だから、そこに行ってもっとリハビリを頑張ってもらいたい」と説得しました。それで、やっと半年後に通所することになったのです。
でも、実は夫がデイケアでどんな生活をしているのか、えむこはよく分からないのです。見学には行ったし、説明も聞いたんだけどね。
送迎車でお迎えに来て、デイケアに到着すると看護師がまず体温、脈拍等を測定。そして、体操をして、午前中に入浴しているみたい。そして、午後からは個別リハビリ。でも、それは20分だけ。その他の時間は、デイケアの連絡帳を見ると1日の活動状況をチェックするようになっているから、その項目のことをしているのでしょうね。
そこにはリズム体操・歌・嚥下体操・ラジオ体操・歩行訓練・塗り絵・ちぎり絵・折り紙・カラオケ・制作・リハビリ麻雀・将棋・生け花・ゲーム・絵手紙・回想法・頭の体操・発声練習・囲碁・習字と書いてあります。
でも、夫の活動にチェックしてあるのはリズム体操・歌・嚥下体操・ラジオ体操、後はたまに塗り絵だけ。塗り絵以外の項目はおそらく朝全員で行っているものだと思います。
そして、デイケアでの様子を書いてくれる欄には「穏やかに過ごしていました」とか「少しベッドで休みました」とか「本を読んでいました」、「塗り絵をしました」ぐらい。
それが今日「塗り絵を勧めますが気が乗らないことが多いようです」と書かれていました。実はこの間も同じようなことが書いてあったのです。だから本を眺めているぐらいなのでしょうね。
えむこは「そりゃあ、塗り絵じゃあ気が乗らないよ・・・」と思います。塗り絵は利き手交換の作業にはいいかもしれないけれど、創造するようなことではないからね。
自分の意思を言葉で伝えることができないから仕方がないと思うけれど、絵手紙だって、習字だって、ちぎり絵だってあるのに、その中で塗り絵しか勧められない夫はやる気が出ないのだと思います。
じゃあ、えむこが「〇〇をさせてください」言えばいいのかもしれないけれど、人員のことや曜日によってやる事を決めているみたいなので言えないのです。
夫がデイケアに行く意味はもちろん一番は例え20分といえども個別リハビリです。人に接することもリハビリですから、行くだけでも大きな意味があると思っています。そして、家では入ることができない入浴。もう一つは人の目の届くところで1日を過ごしてもらうことです。そのおかげで、えむこは例え1週間に2回、6~7時間とはいえ自由な時間を持てるわけだから。
そう考えれば、デイケアで入浴をさせてもらい、個別リハビリをしてもらう。そして、専門家の目の届くところで1日過ごす。それだけでいいのかもしれません。夫には申し訳ない気がするけれど・・・
夫は通所し始めた頃はすごく嫌がったデイケアだけど、今では嫌がることなく通所しています。職員も夫に慣れ、夫も職員に慣れたということもあるでしょうが「行かなければならない」と思っているのかもしれません。
だから、今更慣れた施設を変わる気はないけれど、ホントは塗り絵ではなく絵手紙や習字を勧めてくれたら、えむこはものすごく嬉しいんだけど・・・