えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

整形外科受診

5月の半ば頃から夫は臥床する時に顔をしかめたり、唸り声をあげるようになりました。

そしてリハビリの時、今までできていたことができなくなってしまったような気がして、ちょっと悲しい気持ちを味わっていたのです。

それが「肩関節が痛いのかも」と思い始め、訪問リハビリのPT、Sさんに相談したのが5月24日のこと。

Sさんは肩関節をしっかり見てくれ「何だか亜脱臼がひどくなっているような気がするから、痛みが増強するようなら整形外科を受診した方がいいかも」と言いました。それから立位になる時には三角巾を使い、腕が垂れ下がらないように注意したり、臥床する時には介助して増悪しないように生活してきました。

翌25日の訪問リハビリ担当のNさんも肩関節を評価し、Sさんと同じことを言いました。

えむこの中では整形外科受診といえば、今外来フォロー中の急性期病院の整形外科しか頭にありませんでした。

脳外科の定期受診は6月6日。その時に主治医に報告し、整形外科の医師に手紙を書いてもらい、整形受診をするという風に。痛みが増強するようなら、脳外科の予約を早めに取り直し、同じような手順で受診と・・・

翌週28日の訪問リハビリ担当はYさん。Yさんも肩関節をしっかり見てくれ、同じ意見でした。ただ「整形外科はSクリニックでも、近医のTクリニックでもいいと思いますよ」と言われたのです。

Sクリニックというのはデイケアと同じ施設の整形外科のこと。そして、Tクリニックは一番近い整形外科で、訪問リハビリのPTを派遣してくれる病院の系列病院。PTのYさんもNさんもTクリニックから今の病院に勤務移動になったのです。

だから、Sクリニックを受診すればデイケアと連携できるかも知れないし、Tクリニックを受診すれば訪問リハビリのPTはレントゲン画像を見ることができ、連携もできるということでした。

えむこは夫が受診する場合、急性期の総合病院しか頭になかっただけに目から鱗が落ちる思いでした。

「それならTクリニックがいいかな・・・」と思いながらも、三角巾で保護していたら肩関節の状態が落着いてきたので、受診することを迷い始めていたのです。

でも、夫は亜脱臼になってから一度も整形外科を受診したことがないのです。だから、一度は受診しておいた方がいいだろうと思い直し、今日思い切ってTクリニックを受診してきました。

 

まずは診察。その後、肩関節のレントゲンを撮って、再度診察。

医師は写真を見ながら丁寧に説明してくれました。

・肩関節の写真は正常の人の倍ぐらい隙間ができ、亜脱臼の状態であること。

・脳出血で腕にマヒが残ると、2週間ぐらいで誰でも亜脱臼の状態になること。大抵はその後、拘縮するので元の位置に戻るけれど、夫の場合は弛緩性マヒなのでそのまま亜脱臼の状態が続いていること。

・患側の腕を挙げれば関節に還納できるから問題がないこと。

そして、夫には「自分のいい方の手で悪い方の腕をしっかり動かして下さいね。あなたが自分で動かせば大丈夫ですよ」と、夫の顔をしっかり見て、一緒に夫の腕を動かしながら、きちんと説明してくれました。

えむこの「立位をとる時には三角巾を使用した方がいいですか?」という質問には「ご自分で手を動かせばその必要はありません。心配しなくて大丈夫ですよ」と答えてくれ、夫に再度動かすように促してくれました。

今日は迷ったけれど「受診して本当に良かった・・・」と思いました。これでえむこも安心して夫の腕のリハビリができると思います。