えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

もっと刺激を・・・

昨日はすごくいいお天気だったのに、今日はまた曇り空。

朝8時からのお寺の清掃奉仕は数分遅れで参加することができました。だけど、夫の排泄パターン、睡眠パターンを考えると最後までの参加はやっぱり無理と思い、同じ組のKさんと住職にお断りして9時には家に着くように帰らせてもらいました。

案の定、家に戻ると、夫はトイレに行きたくなったようで、玄関を開けた途端「お~、お~」と私を呼んでいました。

8時少し前にはお寺の草取りに出かけることは、昨日も、7時頃トイレに起きた時にも話しておきました。そして、9時までならおそらく大丈夫だろうと思って出かけたのです。

だけど、目覚めた時に私の姿がなく、呼んでも返事がない。その時、私がお寺にいった事、何時には帰ると言っていたことを思い出したかどうか分からないけれど、一人ではトイレに行くこともできない夫はかなり不安だったのだろう思います。そのせいか、ちょっと泣きそうな、そして怒ったような顔をしてベッドに座っていたのです。

夫は退院した当時はほぼ失禁状態。それが昼間は尿意が分かるようになり、今では夜中も失禁することはなくなりました。

多分、もう少し時間が経っていても失禁することはなかったと思うけれど、心配で怒れてしまったのだと思います。

夫には心配させてしまったけれど、こういうことからも、排泄に関しては90%ぐらいは回復したと思います。あとの10%は排泄の回数と下着のこと。

回数はなかなか難しいでしょうが、下着は戻せると思います。今ではほとんど失禁はしないのに、夫はリハビリパンツを使用しているのです。私が「普通のパンツにしてみよう。心配ならば尿とりパットを使えばいいから」と言っても、首を縦には振らないのです。大人が間に合わなくて失禁し、それが他人に知られたらかなり自尊心は傷つくと思います。そういった感情が出てきたことも回復してきたいい傾向だと思います。

 

手の回復は全くなし。足はほんの少し。言葉の回復もほとんどない現状。だけど、認知力の方はだいぶ回復してきたと思います。

 

今日はお昼寝から目覚めた後、絵手紙展を観に行って来ました。これも、昨日誘ってみたら、目を輝かせて「行く」という意思表示をしたのです。そして、帰りには以前よく行っていた喫茶店で開催中の内藤勲さんの似顔絵展「懐かしのヒーローたち」を見に行くことも。

そして、車での道中も「この道を行くように」と言わんばかりに、行先を指さし私に指示だしをするのです。私はもちろん言うとおりです。

 

絵手紙展もそうだけど、似顔絵展は作家の内藤さんや奥さんもみえて話をしたので、かなり刺激があったと思います。もちろん、喫茶店というスペースでコーヒーを飲めたことも。 こうして刺激を求め、どんどん出かけていたら、夫の認知力はもっともっと上がると思います。そして、それが言葉の方にもつながることを願いながら、できる限り刺激を求めて出かけたいと思うのです。