えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

ごほうびは冷えた缶ビール

夫がデイケアに行く日は私は自由。だけど、そうそう楽しいことばかりではない。

家のことも、夫が留守でないとできないこともたくさんあるから。

誰かから誘いがかかれば、予定を立てたことなんか放り出して、出かけてしまいたい気分だけれど、今日予定したことは「今日のうちにやらなければ・・・」と思うことばかり。それに、幸い誰からも誘いはない。

だから、とりあえずは予定通り、ことを進めることにした。

 

一番、しておきたかったことは物置の片付け。

この間の台風18号で壊れた窓を、近々大工さんが修理に来てくれることになっているから。ついでに、中の壁面も窓下の部分は張替えてもらう予定。

 

物置には、夫が退院前にリフォームした時のものが、整理することもなく、山積み状態で置いてある。大工さんが作業をするためには、どうしてもそれらを片付けておかなければならないのだ。

だけど、外から作業する時には窓下の草花もジャマになる。

今日は鱗雲だろうか、白い雲がいっぱい浮かんでいるけれど、真っ青な空のいいお天気。

それでまず、窓下の草花の整理から始めた。

ズボンに長袖姿。そして長靴を履き、蚊取り線香を用意して完全防備。

紫蘭にドイツスズラン、ツワブキ、菖蒲、アヤメ、等など、葉っぱを剪定ばさみで切り、草をとり・・・

窓下だけで止めようと思っていたけど、大きく伸びた草を見ればもっと取りたくなってくる。結局、昼近くまでゴミ袋3袋も取ってしまった。たまたま、保険屋さんが来てくれたので止めることができたけれど、それがなければ昼食も食べずに続けていたかもしれないと思うぐらい、夢中で取っていた。

きれいにはなったけれど、予定時間はかなりオーバーしてしまった。

 

急いで昼食を食べ、次の予定へ。

次の予定は実家のお墓参りに行くこと。

 

この間のお彼岸に実家のお墓参りに行けなかった。お彼岸とかお盆にお参りできないと、気になって仕方がない。不思議なことに夢にまで見てしまう。夢でも両親に会えるのなら、それもいいかと思うけれど・・・

それで、スーパーでいつもの買物とお墓のお花を買い、その足でお墓にも行って来た。

ただ、お墓をきれいにして、お花を供え、お線香をあげるだけ。なんてことはないこと。だけど、これだけでものすごく心が落着いてくるのだ。

 

家に帰ると、もうクタクタ。それでも、まだ15時少し過ぎただけ。

夫の帰宅は16時50分の予定。夕食の準備をしたとしても、まだ1時間はある。

ここは力を振り絞って、物置の中まで片づけるしかない。片付けると言っても、物置の中のものを、一旦離れに運んでおくだけだけど。

それでも、1時間では大工さんが作業するスペースは空けられない。疲れてくると「もう、全部捨ててしまいたい・・・」と思い始める。だけど、そうもいかない。

夫がデイケアから帰って来るまで、物置と離れを何度も往復して、何とか窓下のスペースを空けることができた。

 

夫が帰って来る前に夕食はできている。デイケアの日は施設で入浴してくるので、今日はシャワー浴はしなくてもいい。

そして、疲れて帰って来た夫は、夕食を食べると、いつも早々に寝てしまう。

 

その後は、やっと私の自由時間がやってくる。 

だけど、今日は疲れた。とにかく疲れた。

 

というわけで、シャワーを浴びた後の私へのごほうびは、もちろん冷えた缶ビール。

1本だけだけど、これが最高においしいのだ。