えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

息子の誕生日

今日は雲一つなく、とってもいいお天気だった。

8時から530(ゴミゼロ)運動だったので外に出ると、隣の組ではもう側溝のふたを外して掃除をしていた。

道を挟んだお向かいさんはご主人が掃除をし、小学生と幼稚園の息子さんが二人でお手伝いをしていた。

その姿が何だかとても微笑ましくて、我家にもそんな時期があったことを懐かしく思い出した。

 

実は、今日は離れて暮らす長男の誕生日なのだ。もう36歳になる。

長男は高校を卒業した18歳の時に家を離れた。それから18年。我家で暮らした月日と同じ年月が過ぎ去ったことになる。もう、親が知らないことの方が多くなってしまった。

1年浪人して大学に入り、1年留年。24歳で大学を卒業し、25歳で高校の同級生と結婚。1男1女の父親になった。

息子に会えるのは年に3回程度。盆、正月にゴールデンウィークぐらいだろうか。

最近では彼女のご両親の方が息子のことを知っているぐらいで、少し寂しい思いをすることがある。でも、それは仕方がないことだと思うし、当然なのかもしれない。だけど、孫が生まれてからは私たちにも優しくなった気がしている。夫が倒れてからはなお優しくなった気がする。

もちろん、それ以前が優しくなかったわけではない。でも、全然違うと感じるぐらい、端々に柔らかな雰囲気が漂うような気がするのだ。

まあ、息子の親としては、息子が健康で、家庭が円満であれば、それ以上何も言うことはないのだけれど。

今は仕事がかなり激務で大変そうだけど、家庭はもちろん円満だから安心して見守っている。

でも、ここ数年は「お誕生日おめでとうメール」を送るようにしている。そして、息子が知らないことを少しづつ伝えたいと思っているのだ。

これは去年の記事。

http://emukobb.hatenablog.com/entries/2012/10/27

それで今年は、

息子が生まれた時に夫がすごく喜んだこと。

息子の誕生記念に「優花」と名付けた絵を描いたこと。そして、その絵を地元の展覧会に出品し、デパートで開催されたその展覧会に息子を抱っこして観に行ったこと。

その頃の親の気持ち、等など。

今はその絵は処分してないけれど、夫が息子の誕生を喜んで絵を描いた事実。息子は私たちの宝物だったのだから、それだけは伝えておきたいと思ったのだ。

もちろん、今は彼女にバトンタッチした身だから、メールにも事実だけしか書いてはない。それでも多分、私たちが大事に思っていたことは伝わると思っているから。だから、いつだってそっと見守っているだけ。

息子には健康に気をつけて欲しい。間違っても親より先に病気にはならないこと。

夫婦仲良くすること。彼女や子どもたちを大切にすること。それが自分の幸せにつながるわけだから。

ついでの仕事にも一生懸命打ち込んで欲しい。

今日はそんなことを思いながら、心の中でお祝いをした長男の誕生日だった。