えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

生理現象では仕方がないが

高校生の頃まで、授業中のことは殆ど覚えていないけれど、看護学校時代は居眠りをしていたか自分の世界に浸っていたような気がする。それでよく国家試験に合格することができたものだと思うぐらい。多分、試験の前だけは勉強したのだろうけれど。

それが看護師として働くようになってからは、とにかく毎日が勉強勉強の日々だった。特に再就職後は半端ではないぐらい勉強したと思う。それも退職するまでずっと。

その頃から、学生時代にしっかりと勉強しなかったことを悔やみ始めた。今更言っても仕方がないことだとは分かっていても「もしも、学生時代にしっかり勉強していたら私の人生は違っていたかもしれない・・・」なんて、思ったりもした。

だから、その後は自分でお金を出して受講する研修はもちろんのこと、病院内、病院外で行われる強制的な研修であっても居眠りしないように努力してきた。まあ、それがどれだけ身に付いたかは分からないけれど、とにかく、せっかくの機会をものにしないともったいなくて仕方がないと思うようになったのだ。年を取って貪欲になったということなのかもしれないけれど。

だけど今、自分自身にそんな機会もなくなり、何かを貪欲に学びたいとも思わなくなった。

 

夫は今、週2回のデイケアと、週3回の訪問リハビリでPTによるリハビリを受けている。

デイケアでのリハビリはさておき、私としては訪問リハビリにはかなり期待している。

その訪問リハビリ、1回が2単位で1単位が20分間なので、40分間なのだけれど、体温や血圧などを測定してから始めるので実質30分ぐらいしかない。

夫はリハビリの時間が近づくと、いつもトイレに行くようにしている。夫の排泄パターンによると、リハビリの前後にお通じが重なることが多いのだ。リハビリ前に済めばいいけれど、なければリハビリ中にもよおすこともある。そんな時はそこで中断することになり、結局半分ぐらいしかリハビリを受けることができないで終了してしまう。

訪問リハビリは時間が決まっているから、延長するわけにはいかない。お金を支払っていてもそれは40分間という時間ではなく、何時何分~何時何分という時間なのだから。

実は今日も、その「リハビリ中に・・・」だった。普通の人なら多分、トイレに行きたくなっても時間が終了するまで我慢できると思うけれど、マヒのせいなのか夫の場合は我慢ができないのだ。すぐに行かなければそれこそ大変なことになってしまうと思えば、中断してもらうしかない。

「せっかく、専門家によるリハビリが受けられるのに・・・」と思うと私は残念でならない。貪欲に頑張ってほしい。頑張らせたいと思う。だけど、生理現象であれば仕方がないと諦めるしかない。

あ~。今日も中断したから歩行訓練ができなかった。もったいなかったな・・・