えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

裏起毛のズボンはいい

今週のお題「2013年に買って良かったもの」

今年買ってよかったと思ったものは、夫の真冬用のズボン。

表が綿100%で、裏がフリース素材というか、裏起毛の毛布みたいにもこもこのもの。

夫は脳出血で倒れる前から、着るものにはうるさい人だった。別にブランド品でなくても、値段が高いものでなくても構わないけれど、とにかく気に入らないと着ないので、買物はいつでも一緒に行っていた。だけど、倒れてからは、そんなことは言っていられないので、私が買ってくるようになった。

上着は山ほど持っていたし、買う時も今までと同じようなものを買えば特に問題はなかった。

だけど、ズボンにはほとほと困り果てた。たくさん持っていたけれど、トイレ介助が必要になったので、総ゴムのものに買い替えが必要になった。総ゴムといってもジャージやスウェット、トレーニングウェアの類は好みではない。入院中に病院の人から言われて買ってはみたけれど、着たのは病院に入院中だけ。それもいやいやだったみたいで、退院後はほとんど着ていない。

夫の好みは綿100%のチノパンというか、スラックスだということは知っている。だけど、なかなか総ゴムのものは見つからない。色も好みがうるさいし・・・

それでもネットで探したり、通販の会社で探したりして買うようになった。だけど、厚手のものでも真冬にはちょっと寒い。夫は麻痺が残っていて動けないから、ただでさえ循環が悪いのだ。

去年はヒートテックのズボン下を穿いて、その上に厚手のチノパン。そして、ひざ掛けを掛け、エアコンの効いた部屋にいても、パジャマに着替える時には下肢の毛細血管は紫色に浮き上がり、かわいそうなぐらい冷たくなっていた。

そんな時、兄嫁のYちゃんから裏起毛のズボンを買ってみたら、あまりの温かさに手放せなくなくなったと聞いた。私も欲しいと思ったけれど、私はまだ我慢ができる。だけど、夫には買ってあげたいと探して探して、やっと見つけて買うことができた。

そして、今年買ったズボンを穿くようになってからは、ヒートテックのズボン下を穿いていなくても、パジャマに着替える時に下肢を見ると、紫色にもなっていないし、触っても冷たくもない。

だから、これが今年我家が買ってよかったもののナンバーワンだと思っている。

サラリーマンの人は、こんなズボンで出社できないとは思うけれど、家にいる人には温かくておすすめだ。

表が綿100%だから、ちょっと分厚いけれど普通のチノパンみたいに見えるから。