えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

介護マークを見たら

11月の中頃、テレビで「介護マーク」というものがあることを知った。

これがその介護マーク。介護する方が介護中であることを周囲に理解してもらうためのものだ。

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これは静岡県で作成し、その後、静岡県から厚労省に普及を呼び掛けてほしいと要望書を出し、平成23年の12月に厚労省が各自治体に連絡書を出したことから、各自治体で配布が始まったようだ。

 

静岡県のホームページによると、

平成21年7月に行った県主催の認知症介護家族者との意見交換会で等で、介護家族から「認知症の人の介護は、外見では介護していることが分かりにくいため、誤解や偏見を持たれて困っている。介護中であることを表示するマークを作成してほしい。」という要望が寄せられたという。それで、介護する方が介護中であることを周囲に理解してもらうために、この介護マークを作成したそうだ。

 

認知症家族が困っていることは、これも静岡県のホームページによると

・サービスエリアや駅などのトイレで、介護者が付き添う際、周囲から冷ややかな目でみられて困る。

・男性介護者が店頭で女性用の下着を購入する際、いつも困っている。

・認知症高齢者を病院に連れて行った際、2人で診察室に入っていくと、見た目は健康そうなのになぜ2人で診察室に入るのか、呼びとめられる。

・駅で切符を買う時や、スーパーで買った物を袋詰めしている時など、認知症高齢者は目を離したわずかの間にどこかに行ってしまうことがある。

・通りがかりの人に少しの間見守ってほしいと頼むのが大変。

とのこと。

特に男性が女性の介護している時に困ると聞く。でも、女性が男性を介護している時だって困ると思う。

 

私は退職する前は看護師として働いていた。

白衣を着て、しかも病院という施設の中だったから男性用のトイレにも入れた。患者さんやご家族、お見舞いの方からも変な目で見られることもなく。まあ、入れたというより仕事上入らなければならなかったから入っただけなんだけど。

でも、退職してからは、いくら夫の介護中でも男性用のトイレには入ることができないでいる。

だいぶ前、高速道路のサービスエリアでトイレに行こうとした時、多目的トイレが使用中だった。そのサービスエリアは男性用のトイレにも女性用のトイレにも多目的トイレがあった。よっぽど、男性用のトイレに入ろうと思ったけれど、どうしても入れなかった。私の場合は夫が車いすだから介護中だということはマークがなくても分かることだけど。

 

私の住む愛知県でも今年の10月1日から配布されるようになったという情報を得た。だけど、まだ周知はされていないようだ。ケアマネに話したけれど知らなかったから。

だけど、欲しかった。今の夫は車いすだから多目的トイレにしか入れない。でも、4点杖で歩行訓練をしているから、多目的トイレが空いていない時には男子用のトイレを使うようになるかもしれないから。

それで、ケアマネにネットで「介護マーク」のことを知ってもらった。そうしたら、昨日届けてくれたのだ。

まだ使わないかも知れない。だけど、私が外出時に使えば、一人でも多くの人にこのマークのことを知ってもらえるかもしれないと思う。だから、使ってみよう。そうすれば、外出先でこのマークを見かけたら温かく見守ってくれる人が増えるかもしれないから。