えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

リハビリの後退は先行き不安

春が来て暖かくなったからといって、夫の調子が良いというわけではない。

去年の今頃もそうだった。

夫のマヒは弛緩性のものだけれど、寒い冬の間だけは硬直性のマヒのように右の腕は固く曲がった状態になっている。

それが暖かくなったことで右腕はダランと垂れ下がり、腕の重みの全てが肩関節にかかるのだ。

それでなのか、このところ起き上がる時に肩関節が痛いのか、顔をしかめることがある。

訪問リハビリでも歩行訓練を見る限り、何だかかなり前の状態に逆戻りしてしまったような気がするのだ。

立位になると、腕は当然ダランと垂れ下がる。だから歩きに支障が出るのか、それとも、しばらく5㌢の段差訓練をせずに20㌢の段差訓練をしていたのでどうすればいいのか忘れてしまったのだろうか。

今日は横浜旅行後5回目の訪問リハビリだった。その5回ともが横浜に行く前より後退しているような気がするのだ。

高次脳機能障害のある夫はできるようになったこともしばらく行わないと方法が分からなくなってしまうことがある。

後退してしまったように感じるのは、高次脳機能障害の影響プラス肩関節の状態なのだろうか・・・

今日も、訪問リハビリが終わると、夫は首を傾げ、自分自身に納得がいかないような表情をした。そして、項垂れてしまった。

私は「最後のところはよかったじゃない・・・」と言いながらも、同じようにかなり落ち込んでしまった。もちろん、心の中で思っただけで、言葉にも表情にも表すことはしなかったけれど。

 

リハビリは一進一退。というより、3歩進んで2歩下がるみたいなところがある。

ここ5回とも良くなくても、退院した当時と比べればかなり良くなっていると思う。

1年前と比べてもやっぱり良くなっている。

だけど、ここ5回とも良くないと、私の気持ちはどうしても沈んでしまうのだ。

 

これから先、ますます私たちの老化は進むばかりだ。

老老介護という枠の中、ただでさえ先の見えない不安を抱えた生活を送っているというのに。ま、夫のせいではないのだけれど、この不安は拭いきれないでいる。