えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

ゴールデンウィーク最後の日

ゴールデンウィークもやっと今日でお終い。

働いている人たちにとっては嬉しいお休みなんだろうけれど、私にとってはちっとも嬉しくはない。デイケアは祝日でもやっているけれど、楽しみにしている訪問リハビリは3回もお休みになってしまったのだから。

ま、そうは言っても楽しみにしている人もたくさんいることだろうし、暦どおりなのだから仕方がないのだけれど・・・

 

昨日、大型書店に行った時、道中にある商店街を通ると街路樹に白い花がぎっしりと咲いていた。雨が降っていたし、運転中だったのでよく見る間もなく通り過ぎてしまったけれど、どう見てもなんじゃもんじゃの花みたいだった。

家に帰ってから、市内の街路樹の冊子で調べてみると、やっぱりなんじゃもんじゃだった。

そこは子どもの頃から時々通る道だけれど、花が咲いているのを見たのは初めてのこと。そして、街路樹がなんじゃもんじゃだということも初めて知った。

 

3年前、なんじゃもんじゃの木が夫の小・中学校時代の同級生Hさんの家にあることを知った。

Hさんの家は我家から歩いて20分ぐらいのところ。夫が倒れる前には毎日のように行っていた散歩コースのすぐ近くだ。

で、連休最後の今日「きっとなんじゃもんじゃが咲いているから見に行こうよ」と、夫を誘い、散歩に出かけた。

 

いつも行っていた散歩コースは、我家からこの遊歩道まで行き、そこを往復して帰るという約1時間のコースだ。

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今でも時々この遊歩道まで散歩に出かけている。

今日は爽やかな風が心地よく、目映いばかりの新緑に心が躍る。

 

そして、目的のなんじゃもんじゃの花。

きっと今が一番見頃なのだと思う。みごとに咲いていた。

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 全体も写したけれど、うまく撮れなかったので、これだけは以前撮った写真。

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私たちは散歩がてら外から眺めるだけの予定だった。

それが、Hさんと奥さんがたまたま庭にいて、じっくりと見させてもらうことができた。

実はHさんの家と我家は菩提寺が同じ。奥さんとはお寺の婦人会の役員を一緒にしたことがあるので、私もご夫婦ともに知っている。

 

奥さんが「アイスクリームの匂いがするわよ」と教えてくれた花。

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聞いた名前を家に着く前に忘れてしまったので、帰ってすぐに木の本で調べた。

たぶん、これはトウオガタマの花だと思う。

そこには「花にバナナのような香りがある」と書いてあったけれど、私も奥さんが言ったようにアイスクリームのような甘い香りに感じられた。 

 

 花を見ながらしばらく4人でおしゃべりをした。

Hさんは夫と数日違いですい臓がんの手術を受けたという。組織の結果、癌ではなかったそうで、今は元気に暮らしているが。

Hさんの病気のこと、夫のこと等など話し「お互い明るく暮らすことがこれからの健康にとって一番いいよね」と言い、別れた。

 

こうしてゴールデンウィーク最後の日、私たちは良い1日で締め括ることができた。

「終りよければ全てよし」というわけではないけれど「まあこんな暮らしも悪くはないか・・・」と思えるような 1日だった。