えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

散歩に行こう

子どもの頃から私には取得がなかった。美人ではないし、スタイルもよくない。おしゃれでもないし、飛び抜けて頭がいいわけでもない。しいて言うならば健康だけが取得だったのかもしれない。

私は小学3年か4年生の頃から熱を出した記憶がない。大人になってから37.0℃ぐらいの熱は数回あったかもしれないけれど、滅多に風邪もひかない。ほんとに偶にお腹が痛くなることがあるぐらいだ。そのかわり、よく眠る。とにかく眠る。寝溜めもできた。そして、どこでも眠ることができたし、すぐに眠ることもできた。いくら体調が悪くなっても、一晩ぐっすりと眠れば、大抵の場合、翌日にはすっかり元気に戻っていた。人より多くの睡眠時間は必要だったけれど・・・

それがこのところ、そのたった一つの取得さえもなくなりつつあるような気がしている。

熱が出たわけではないし、お腹が痛くなったわけでもない。だけど、何だか調子が悪い。そして、一晩早く寝たぐらいでは元に戻らないのだ。

眠たいけれど、眠れない。寝付いたところで起こされる。いったん目を覚ますと、また眠れない。そして、朝になれば無理やり起きる。寝溜めもできなくなってしまった。

で、気力がなくなってしまったのかも知れない。このところ歩くことからも遠ざかっていたら、膝の調子までも思わしくないのだ。

これはたぶん、年齢によるものが大きいとと思う。毎日自分自身を鍛えている元気な年寄りは多いけれど、私は元来が横着者だ。だから、寄る年波には勝てないということだろう。

歩かない、身体も動かさない。だから眠れない。そして、体調が悪くなる。膝の調子までも悪くなるという悪循環なのかもしれない。

そう思って、今日は力を振り絞って久しぶりに散歩に出かけた。まずは膝のためにと。

暑いけれど、風は心地よい。気のせいかもしれないけれど、心なしか膝の調子も良くなったような気がする。そう思えば体調もいいような気もする。これは散歩効果なのか・・・

「人間は、からだを動かしながら進化してきた。じっとしていると、からだが固まるのは当然だ」

そんなことが書いてある切り抜きが目の前に張ってある。誰の言葉だったか忘れたけれど、夫が元気だった頃に張ったものだ。当時、夫はこれを読んでは私を散歩に誘っていた。

今度は私がこれを見せて夫を散歩に誘う番かもしれない。お互いに今のままの健康状態が続けられるようにと思いながら。

 

庭に出ると、奥の方でギボウシが咲いていた。やっぱり外に出なくては・・・

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