昨日と打って変わり、今日は爽やかな朝だった。
窓を開けると、雲はあるものの真っ青な空が広がり気持ちがいい。
このところ、同級生が病気になったとか、手術をしたとか、亡くなったという話をたて続けに聞かされていた。それで気分が沈みがちだったけれど、こんな空を見ていると「私が沈んでいても仕方がないか・・・」と思えてくる。
今日は夫が何事もなくデイケアに出かけたならば、そのあと友人と出かける約束をしていた。先ずは友人の用事に付き合い、その後でブルーベリー狩りとランチの予定だ。
我家の知り合いが5、6年前にブルーベリー農園を始め、夫が退院した年に収穫したブルーベリーをたくさん持って来てくれた。
その実はものすごく甘くておいしくて、私は収穫時期になると農園に買いに行くようになった。
そして去年も買いに行き、兄弟や友人にプレゼントした。
友人は「ものすごく甘くておいしかった」と、とても喜んでくれ、ブルーベリー狩りに行ってみたいと言ったのだ。
それで今日、実現したというわけだ。
ブルーベリー農園はこんな感じ。
4列だったか5列だったか忘れてしまったけれど、何種類ものブルーベリーが植えられている。
これはたぶん「ブライトウェル」という品種。完熟している実はものすごく甘かった。
これは「ニュージーランド」かな、それとも「バルドウィン」か「パウダーブルー」か「ノビリス」か。園内には品種の表示がしてあったけれど、どれだろう・・・
赤い実はまだ完熟していないけれど、完熟して紫色になっている実も付いている。私はあちこちの木から完熟した実を摘んでは食べ、また摘んでは食べてして、正に食べ放題だ。
正面に見える山は石巻山(いしまきさん)。
見る角度によってはもう少し恰好がいいのだけれど・・・
余談だけれど、私はこの農園の前の道を通るのが好きなのだ。何の変哲もない田舎道なのだけれど、その景色がとても好きだ。
春になると、田んぼに水が張られ稲が植えられる。その稲がだんだん大きくなり風に揺れる。そして、秋には黄金色に変り刈り取られる。日に日に変わりゆくそんな景色が何ともいえずいいのだ。
石巻山は季節によって表情が違う。晴れた時、曇っている時、雨の時、雨上りの時でも違うし、時間によっても違う。この山並みもいつ見ても飽きることがない。
写真の右手から左手に行くと、豊川(とよがわ)が流れ、夕暮れ時には影絵の世界のような景色が楽しめるのだ。
ブルーベリー狩りを終えて事務所に戻ると、奥さんの真理子さんがブルーベリーの生ジュースを出してくれた。冷凍したブルーベリーに水を加えミキサーにかけて作ったそうだが、冷たくてとてもおいしかった。その上、サービスまでしてもらい、友人も私も大感激だった。
残りの人生、後どのぐらいあるのか分からないけれど、こうして「楽しめる時には楽しまなくっちゃ」と思う。
病気だって飛んで行ってしまうぐらいに ・・・