えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

ちいさなことだけど

毎週金曜日は午後1時から夫の訪問リハビリなので、午前中はいつもよりもゆっくりと家事をして、12時には昼食を摂るようにしている。

夫は内服薬の影響もあってか、デイケアの日以外は殆ど毎日昼寝をしている。で、金曜日はリハビリが終わってからがお昼寝タイムだ。だから、我家では金曜日に外出することは殆どない。

 

だけど今日。

11時頃、夫が玄関から「お~、お~」と声を出して私を呼んでいた。行くと、外の方を指さし、また「お~、お~」と言うのだ。でも、誰も来た様子はない。

それで「外に行きたいの?」と聞いてみると、頷いた。

 

12時には昼食にしたい。そう思うと、11時過ぎから外に出たくないのが本心だ。でも、夫が自分から外に出たいと意思表示することは滅多にないことだし、一通りの家事はもう済んでいた。それで、自分から外に行きたいという時には行った方が良いか・・・と思い直し「30分ぐらいしか時間がないけど行くの?」と言ってみた。すると、にこっと笑って頷いたのだ。

 

外に出て、まずは公園の方へ行ってみた。

我家の窓からも見えるはずなのに、気が付かないうちにさくらの葉っぱはこんなにも赤くなっていた。 

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毎年この辺りのさくらの紅葉はあんまりきれいではないけれど、今年は8月から涼しかったせいか、結構きれいに赤くなっていた。

 

夫はそれを指さし「お~!!」と声をあげたのだ。

 

しばらく行くと、ご近所の玄関わきにレモンの木があり、写真はないけれど、木にはたわわに実がなっていた。

そこでまた、夫はそれを指さし「お~!!」と声をあげた。

 

またしばらく行くと、今度は大きなオリーブの木が植えてあるお宅の前で「お~!!」と声をあげた。見ると、実がぎっしりと付いていたのだ。

よそのお宅なので写真が撮れなくて残念だけれど、それはそれは見事に実をつけていた。

 

去年ぐらいまでは、私が「見て見て・・・」と言ってから花に目をやることが多かったような気がする。

だけど今日は自分から花を見つけては指さし、声をあげて私に教えるのだ。

露草を見つけた時も・・・

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 こんな花の時も・・・

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夫のような障害が残った人はリハビリを続けていても一気に良くなることはない。だから回復しているのかどうかよく分からない。

だけど、昨日とは変わらないけれど、3ケ月前、半年前、1年前のことを思うとやっぱり良くなっていると感じるのだ。

下肢や上肢の運動機能、言語機能に変化は見られないけれど、認知面の機能だけは確実に良くなっていると思う。

リハビリの時、PT(理学療法士)の指示がきちんと入るようになってきたと感じてはいたけれど、今日はそれを確信することができた。ただ自分から花に目を向け、喜びを表しただけなのだけれど・・・

だけど、そんなちいさなことでも我家にとってはとってもうれしいことなのだ。