えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

片づけなくては

長男がアメリカに転勤になる日が近づいてきた。

アメリカに行くにあたり、我家で家財道具をあずかってもらえないかと頼まれている。

 

私は外国に行ったことがないのでよく分からないのだけれど、息子は今、アメリカに2週間ほど予定で出張中なのだけれど、正式に渡米してからでないと住まいの契約ができないらしい。

日本での住まいは転勤と同時に解約し、引き払わなければならない。

息子は出張から帰国し、辞令に合わせてまずは一人で渡米。ホテル住まいをしながら即入居できる物件を探す予定だという。その間、彼女と孫たちは愛知県の実家で暮らす。そして、息子が一旦帰国し、来月の中旬までには家族みんなで渡米する予定だ。

 

始めは船便で電化製品を除いた全ての荷物を送る予定でいたみたいだ。だけど、住まいが決まらなければ荷物を送ることはできない。決まってからの船便では時間がかかりすぎる。それで、我家であずかることになったのだ。

 

息子の家族は転勤を経験しているので多くの荷物を持たないようにしている。それでも、大きなものだけでもテーブルと椅子のセット、一人がけの大きな椅子、ベッド、食器棚、多分120㎝幅ぐらいの本棚はある。

その他に山ほどの本と他の道具類。それらを離れの1階に置くことにしている。

今のままでも隙間なく置けば置けないことはない。だけどこの際だから、我家の使わないものを少し整理しようと思っていた。

そのためには、先ずは物置を片付けること。次に離れの2階。そして1階に置いてある物を物置や2階に移す。この順番で行えば息子たちの物が1階にきれいに収まると思う。

 

それだけするための期間はあと2週間しかない。その間に私が自由に動ける日は今日を入れても5日しかない。

今日はあちこち出かける用事があったけれど、おしりに火が付いてしまったので、夫がデイケアに出かけると先ずは片付けから始めることにした。

身支度を整え、マスクと軍手を身につけ、物置のドアを開けた。物置の中は足の踏み場もないぐらい物がいっぱいで手が付けられない状態だ。それに手を付けたら1日やっても片付くことはなさそうだ。そう思ったら、もうそこで気持ちが萎えてしまった。仕方がないので、今度は2階の片付けをすることにした。まあ、2階さえ片付けば、1階の物を移せるからと。

それが始めると・・・

押し入れの中から、タンスの引出しの中から、母屋の押し入れやタンスの中まで、モノを引っ張り出してしまったのだ。そして、使いやすいように入れ替えていたら、ますます散らかった状態になってしまった。もう手が付けられないほどに。

それでもシミがついた衣類、色褪せた衣類をビニール袋に入れ、片付けていたら、とりあえず母屋の押し入れと、タンスの引き出しと、2階の押し入れの一部と、タンスの中だけはきれいになった。でも、肝心な息子たちの荷物を置くスペースは全く手つかず状態だ。

「まあ、いざとなったら1階に押し込んでおけばいいか・・・」と、私の横着心が顔を出し始めた。それに「夫が倒れて母屋で暮らすようになって3年6ヶ月、義母が亡くなって3年5か月。その間に処分できないものがたくさんあったのだから仕方がない」と、心の中で自己弁護まで始めた。

 

以前は洗濯も好きだったけれど、家事の中で一番好きなのは片付けだった。それなのに、今は片付けられない自分が情けなくなってくる。それでも、頑張って今月末までにはできるところまでやってみるつもりだけれど。