えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

いくつになっても褒められるとうれしい

今日は夫の歯医者さんだった。

夫と出かけることが決まっている日はいつもそうなのだけれど、一週間前からその日のお天気を心配し、毎日ネットで週間天気予報を見ている。

今日の予報は数日前まで雨。しかも台風が近づき大降りになるかも知れないとのことだった。

大雨が降れば最悪予約を変更してもらえばいいのだけれど、今月から水曜日もデイケアに行けることになり、それをお休みしての歯医者さんなのだ。だから極力受診したいと思う。それで「もしも大雨だったら・・・」と、頭の中で今日の行動を何度も何度もシミュレーションしていた。

それがありがたいことに、台風6号は昨日の夕方には温帯低気圧に変わり、雨も夜のうちに止んだ。そして、今日は快晴だった。

 

被せてあった銀歯がとれてしまったのは今年の1月15日のこと。その一週間後から夫の歯科受診が始まった。

取れた歯の治療は1回で終了したけれど、その後も歯石を除去してもらい、1か月に一度定期的に受診するようになった。夫は治療してある歯はあるけれど、今のところすべて自分の歯だ。だから極力このままの状態を維持したいと思っている。

 

夫は口腔内にもマヒが残っている。だから歯磨きをすると食物残差が口腔内にかなり残る。そしてかなり回復したとはいえ高次脳機能障害もあるため、歯磨きがうまくいできないことがある。そのため、三度三度磨き直しはできないけれど、夕食後の歯磨きだけは私が磨き直しをしている。もちろん歯医者さんに行く前にも。

 

診察室に入ると私の介助で診察台に移動する。そして診察終了後も私の介助で車いすに移動する。前回までは診察中も話せない夫のそばで付き添っていた。そして、うがいの介助も行った。歯科衛生士さんは何人もいるけれど、どうやら担当が決まっているらしくいつも同じ方が見てくれている。そのため受診回数が増えるに従い、夫がどの程度できるのか、扱いもわかってきたようだ。で、今日は移動が済むと「診察室の外で待っていても大丈夫ですよ」と言われた。決してじゃまだとは言わないけれど・・・

 

診察が終わり中に入ると、衛生士さんが「きれいに磨けてますね」と褒めてくれた。

実は先回の受診時「他はきれいに磨けているけれど、右下の奥歯が全然磨けてないですよ」と言われてしまったのだ。だから、そこは十分注意して磨き直しをしていた。なので、今回はきれいだと言われ、すごく嬉しかった。

そして、車いすへの移動を介助すると「上手ですね。コツがあるんですよね。ここで働けますよ」って。これまた褒めていただいた。

「だって、私は元が付くけど看護師だもん!!」と思ったけれど、でも、でも、いくつになっても人から褒めていただくと嬉しくなってくるのです。

「豚もおだてりゃ木に登る」って?

木に登るぐらいうれしいけれど、やっぱり褒めていただいたのだと自分の都合がいいように解釈し、喜んでおこう。