えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

単純にうれしかった

いつ頃だったか忘れてしまったけれど、友人の家から歩いて行けるぐらいのところにおしゃれなカフェだかレストランだかができた。一階はケーキ屋さんで二階がそのお店。

開店してしばらく経ってから、友人がそこに行ってみたいというので一緒に出かけた。初めて行った時はランチタイムが終わってからのティータイムだった。

 

階段を上がりお店に入ると、正面にドーンと100号ぐらいの切り絵の額がかけてあった。その切り絵がものすごくステキで私はしばし見とれてしまった。あんまり見とれているのでお店の方が声をかけてくれ、その切り絵について説明してくれた。

 

作者はお店の雰囲気に合わせて製作したということ。その製作には3か月ぐらいかかったらしいこと。そして友人宅とこのお店の中間地点ぐらいにあったご夫婦で経営していたパン屋さんの奥さんが妹さんだということ。等など・・・

パン屋さんは昨年豊田市に移転してしまったので今はないけれど。

 

妹さんのパン屋さんが開店するとき、関西に住む私の看護学校時代の友人から「同僚の友人がパン屋さんを始めるから行けそうだったら行ってあげて」と電話があった。そして「もし行けたら、同僚の名前を出して、その人から聞いたと言ってあげて」と頼まれた。

なので、妹さんとはその時に話したことがある。ただそれだけだけれど、とても感じがいい方だった。そして私と同じ校区の住人だと教えてくれた。

 

100号の切り絵の下には作者の名前と略歴が書いてあった。ものすごく心に残ったので、ひょっとしたらホームページとかブログとかが見つかるかもしれないと思い、家に帰るとすぐにネットで検索してみた。残念ながらホームページもブログもなかったのだけれど、その方の作品が置いてあるお店とか、作品展を見たことがある方のブログを見つけた。そして、ポストカードがあることも分かった。それが分かったら私も欲しくてたまらなかったけれど手に入れる術はなかった。

 

それがこの間美術館に行った時、帰宅する前にいつものようにポスターや展覧会の案内はがきを見ていると、案内はがきの中にその人の名前を見つけたのだ。

 

その案内はがきがこちら。

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彫金ジュエリー作家の方とコラボで展覧会を開催するというもの。

開催期間は、9月15日から20日まで。

ジュエリーを身に付けることはないけれど、彫金には興味はあるし、見るのは楽しい。

 

「これは行かねばなるまい」ということで、行ってきた。

 

口ではうまく説明できないけれど、とても繊細で、かわいくて、夢がいっぱい膨らむような、そして気持ちが明るくなるようなステキな作品だと思う。

 

作品には手が出ないけれど、6種類あったポストカードを全てと、特に気に入ったカードは2枚づつ購入した。ただでさえポストカードが大好きだから。

 

ポストカード1 

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ポストカード2・3

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ポストカード4・5・6

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実物はこの何十倍もステキなのだ。ハガキだってこうして写真で見るよりずっとステキなのだから。

 

もちろん、彫金ジュエリーもすごくステキだった。こちらも私には手が届かないものだったけれど。

 

今日は思いがかなってすごくうれしかった。そして、未だに心の中がポカポカと温かく、満たされた思いでいっぱいだ。

我ながらいつも「単純だなあ」と思うけれど「幸せは自分の心がきめるもの」だからいいのだ。