えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

雪が積もった

今朝、窓の外を見ると一面の雪景色だった。

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私の住むところは雪が降るなどということは年に一度あるかないかというぐらいの温暖な所だ。それなのに今朝は3㎝位は積もっていたと思う。

 

手前に写っている金柑の木をアップしてみるとこんな感じ。

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子どもの頃には雪が降ると嬉しかった。

でも、社会人になってからは嬉しいと思う気持ちより、「嫌だなあ」とか「困ったなあ」と思う方が多くなった。電車通勤していたころには遅れるし、道を歩けば靴の中までぐっしょりと濡れて指が千切れるほど冷たくなった。車で通勤していた時には運転するのが恐ろしくてならなかった。だからと言って病院勤務の身では休むことはできない。1時間ぐらい早めに家を出なくてはならなかっただけではなく、外来勤務の頃にはパートさんたちから「子どもの学校がお休みなったから休ませてほしい」と電話が入り、人の手配で四苦八苦した。

今は通勤からは解放されたとはいえ、離れて住む息子たちのことを思うと嬉しいなどとは言ってはいられない。普段は付けることがないテレビの画面に釘付けになって心配している。まあ、息子たちは親が心配するような年齢ではないのだけれど。

 

今日は夫はデイケア日だった。台風で警報が出ると8時には電話が入りデイケアはお休みになる。雪は初めてのことだから心配していたけれど、お休みになることも、時間に遅れることもなく、定刻に送迎車がお迎えに来て夫は出かけて行った。

 

夫を見送り、ゴミ出しに行くと、保育園や小学校はお休みになったそうで、家の前の公園では子どもたちがベンチに積もる雪を集め雪合戦に興じていた。

「子どもは風の子元気な子」というけれど、ホントに楽しそうに遊んでいた。

 9時ごろには霙のような雪のようなものがちらつく程度になり、金柑の木に積もった雪は殆ど溶けていた。

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今日は保険会社の方が車の保険の契約更新に来ることになっていた。多分、時間的には凍結していることもなさそうだから大丈夫だとは思ったけれど、こんな日は私だったら運転したくはない。そう思い、日時の変更は可能だと電話をした。結局は「大丈夫ですよ」と言われ、約束の時間通りに来てくれたのだけれど。

 

 保険会社の人が帰ったころには灰色の雪雲は重たそうに漂っていたけれど、お日さまは日の光を差しはじめ、道路の雪もほとんどが融けていた。

 

スーパーに行くと、子ども連れの客でかなり混雑していた。特におすしやお総菜のコーナー、パン屋さんの前では犇めきあっている感じだった。私がスーパーに行けるのは平日の日中だけ。こんな混雑しているスーパーを見たのは夫が元気だったころの年末だけだ。保育園や学校が休みになるとこんなにも混雑するのかとびっくりしてしまった。

 

昨日の雪では首都圏の交通マヒから息子のことを思い、今日は勤めていたころのことを思い出していた。

雪はこの世の汚いものをみな隠し、真っ白の世界にしてしまう。見ているだけなら何ともステキな世界だけれど、今の私にとってはやっぱり嬉しくないものになってしまった。きっと年を取ったということだろう。だからと言って、雪合戦をしていたころに戻りたいとは思わないけれど。