3月初めごろだったと思うけれど、似顔絵イラストレーターの内藤さんから封書が届き、中に展覧会の案内ハガキが2枚入っていた。
1枚は週刊朝日 山藤章二の似顔絵塾 中部塾生展「似っ展」、もう一枚は「似顔絵ッセイ展」だった。
内藤さんは山藤章二さんの塾生なので、この時期いつも案内状を送って下さる。だけど、「似っ展」の開催場所は名古屋なのだ。昨年は名古屋のあと豊橋でも行われたので観に行った。それがものすごく面白かったので観に行きたいと思うけれど、今の私には電車に乗ること自体ハードルが高すぎて行くことができないでいる。
もう一枚の「似顔絵ッセイ展」の方はお隣の豊川市に今年2月にオープンしたばかりのカフェ&ギャラリー。
そこは3月によんばばさんがオープン記念企画展「三人展」を観に行かれたというguradualというお店。「似顔絵ッセイ展」は「三人展」の次の企画。yonnbaba.hatenablog.com
内藤さんの似顔絵はみんな優しい笑顔だ。だから似顔絵だけを見ていてもほのぼのとした温かい気持ちにさせてもらえるから好きなのだけれど、エッセイが添えられた似顔絵はもっともっと好きなのだ。
以前、内藤さんに「エッセイが書いてある似顔絵が好き」といったところ、内藤さんは「エッセイはその人に思い入れがないと書けないんですよね」と仰った。それでか、エッセイを読みながら似顔絵を観ると、内藤さんの思い入れが伝わってくる。そして、その人のことを私まで好きになってしまうのだ。
今まではエッセイが書いてある似顔絵展は毎年10月に開催される蒲郡図書館での展覧会だけだった。今回は「絵ッセイ展」ではあるけれど、案内はがきに(〇〇年製作)と書いてあったので、新作はなく、以前描いた作品を展示するのだろうと思っていた。
でも、観たいと思った。
で、この間の木曜日、やっと観に行くことができた。カフェはよんばばさんが書いていらしたようにゆったりとしたとってもおしゃれな空間で、ギャラリーはものすごく狭いけれどカフェと別れているせいか居心地がいい空間でもあった。
作品の方は、今回は芸術家を選んだとかで、やなせたかし、赤塚不二雄、パウル・クレー、武井武雄、和田誠、ベン・シャーン、藤城清治、東郷青児、田中一村、いわさきちひろ、ジョアン・ミロ、渥美清、そしてカフェのオーナーの似顔絵だった。
作品の中には和田誠さんなど、以前観て記憶に残っている似顔絵ッセイもあったけれど、観たはずなのにもう記憶に残っていない作品がいくつもあり、新しい作品を見る思いだった。
内藤さんのこの似顔絵ッセイ、20年来のファンである私は「いつか本にならないかなあ。だめなら絵ハガキにして販売して欲しいなあ」と、願っているのだけれど・・・