夫が倒れてもう6年が過ぎた。
言葉を失ってしまったにもかかわらず、今もなお元気だったころと変わりなく夫に会いに来てくれる友人が何人かいる。
今日はその中の一人、Kさんが来てくれた。
Kさんはお酒が大好きな人。年を取ったので最近では飲む量はかなり減ったようだけれど、それでも私の中ではかなりの呑兵衛だ。だから、甘いものは食べないと思い込んでいた。それが夫が倒れてからは遊びに来てくれる度にお団子やら大福やら夏にはアイスクリームを持ってきてくれる。だから最近ではイメージがだいぶ変わってきた。
今日も「いっしょにお団子食べよう!!」と、地元和菓子屋さんの草団子を持ってきてくれた。
食べてしまった後なので写真は一つしかないけれど、実際には一人二本づつ。
私はお茶を入れるだけ。いただいた草団子を食べながら次から次へと会話が弾み、いつもながらとっても楽しいひと時を過ごすことができる。夫にとってはもちろんのことだけれど、私にとってもうれしいお客さまだ。
こちらは庭のキンカンを食べにくるお客さま。
去年はメジロもたくさん来たけれど、今年はみんな素通りして行ってしまう。
私としては、本当はメジロに来てほしいんだけどね。
窓越しなので、1m足らずのところで見ている私に気づきもせず一心不乱に食べている。
転がるキンカンを追いかけて、あっちを突き、こっちを突き・・・
この子はまだ子どもだからやっぱりかわいい。
「こんなお客さんも悪くはないよね」と言いながら、夫と二人楽しませてもらっている。