えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

みんなに支えられて

昨日と前後してしまうけれど、先週の水曜日のこと。

いつもの友人と2か月ぶりのふれあい音楽会(8月はお休みだったので)に行ってきた。

友人と言うのはこの間ブラウスを作ってくれた人。

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そのブラウスをもらった時、彼女が「残り布でもう一枚できるかもしれないよ」と言った。私は「何がいい?」と聞かれたとき、共布の斜め掛けのショルダーバックが欲しいと思ったけれど、彼女は小物を作るよりどちらかというと洋服を作る方が好きな人。それが分かっているので「好きなように遊んで」と言っておいた。だから何ができるかはお楽しみだった。

 

音楽会の日、友人を迎えに行くと「この間の残り布でフレンチスリーブの洋服が作れたよ」と。間違って、本に書いてあった丈より10センチづつ余分に買ってしまったとはいえフレンチスリーブのブラウスがもう一枚できたとは驚きだ。

 

最初のブラウスは違う布を使い、同じデザインでお互いの分を作り、今度は彼女の余り布で私の分を、私の余り布で彼女の分を作ったそうだ。

それがこれ。

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 写真では分かりにくいけれど、細かい縦じまで、色もオフホワイトに黒に近いグレーの縞模様。

彼女の分はつぎはぎしなくても作れたそうだけれど、私の分はつぎはぎしないと作れなかったからと、後ろはヨークで切り替え、前は3か所ぐらい縦横斜めと切り替えてある。それがかえっておしゃれな感じですごく気に入った。

私はフレンチスリーブ1枚では多分着ない。だけど、上着を着るか、中に長袖のTシャツを着れば10月末ぐらいまでは着られそう。ありがたいことだ。

 

金曜日は名古屋に住む看護学校時代の友人からショートメールが届いた。

彼女とはPCで毎日のようにメールのやり取りをしていたのだけれど、彼女のPCの調子が悪くなってからできなくなってしまった。で、携帯にショートメールが届いたというわけだ。

「誕生日にはちょっと早いけれど、台風が来ているのでお祝い送ったからね」とのこと。で、その日のうちにかわいらしいバースデイカードとゆうパックが届いた。

ゆうパックの中にはドリップコーヒーのセットとインスタントコーヒーのセット。私が毎日コーヒーを飲んでいるのを知ってのことだと思う。この年になると断捨離とか終活する年齢なので残る品物よりほっと一息つけるこんな贈り物を選んだ心遣いが何だかうれしかった。それより、何より、この年になってもかわいらしいカードを送ってくれる友人がいること自体がありがたいことだと思う。

 

同じく金曜日の夕方、夫の姉が久しぶりに来てくれた。

夫が倒れて7年、義母が亡くなって 6年と4か月。親がいなくなるとさすがに足はだんだん遠のく。それでも義姉は1、2か月に1度は来てくれる。

その日は「もうすぐえむこさんの誕生日だから・・・」と、スーパーでお寿司を買って持って来てくれたのだ。スーパーのおすしとは言え、そこは魚がとっても良いというところ。

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マグロにイカ、カニに数の子、卵にボタンえび、いくらの軍艦巻きとヒラメ。 

見るからにおいしそうなおすし。ちょっとおしゃれなお皿に乗せかえれば豪華になる。こちらも私にとってはすごくありがたい贈り物だ。

 

今日は私の誕生日。

この年になると、誕生日はそうそう嬉しいものではない。それでも夫が元気がったころには一緒におすしを食べに行き、祝ってくれた。だけど、夫が倒れてからは外に出たがらなくなってしまったこともあり、普段と何ら変わらない日になった。まあ、昨日が今日になっただけなのでどうってこともないし、特別なことをしたいと思っているわけでもないからいいのだけれど。

それでも、こうしていろんな人が私のことを気にかけてくれている。そして、みんなに支えられ、今日まで健康に過ごせたことをありがたいと思う。

息子は「誕生日は親に感謝する日だよ」と言ってくれるけれど、今の私にとっての誕生日はそういう人たちに感謝する日なのだと思う。

 

今日は爽やかで気持ちがいい秋晴れのとってもいい日だった。