日曜日のこと。
年寄り二人、どこに行く予定もなく、CDを聞きながら夫は新聞を読み、私はPCの前に座りぼけっとしながらのんびりと過ごしていた。
そこへ夫の友人が酒まんじゅうを持って遊びに来てくれた。
彼は夫の小学校からの友人で、今でも月に一度ぐらいは顔を見せてくれるありがたい存在だ。
夫は倒れて7年。元気だった頃には友人とお酒を飲みに行ったり、喫茶店でおしゃべりしたり、友人宅へお邪魔することもあったけれど、今は外で会うことは難しい。だからこうして会いに来てくれるとすごくうれしいし救われる。まあ、私抜きで話ができたらもっと嬉しいだろうけれど。
友人が来てくれたのは10時少し過ぎた頃。持って来てくれた酒まんじゅうを食べ、お茶を飲み、昼ごろまでたっぷりおしゃべりをした。いつもだったら静かで変化のない年寄り二人の生活は一気に明るくなり、他愛もない話ばかりしているのだけれど、夫の顔を見ればにこにこ顔。そして、笑い声もこぼれ、話ができなくても喜んでいることが伝わってくる。そんな姿を見ていると心底「友達っていいな」と思う。