えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

自由な時間はすぐ終わる

夫には悪いけれど、いつも月曜日がとても待ち遠しい。

私が自由になれるのは夫がデイケアに出かける月・水・木曜日だけだから。それ以外の日は夫がお昼寝をしている間と、夜寝てしまった後も自由にはなる。だけど、昨年までは必ずと言っていいほど昼寝をしていた夫は今年に入ってから車いすに座ったままうとうとしていてもベッドに入るのを嫌がるようになった。お昼寝をしない日は夜寝る時間は早い。だけどそれまでの時間はすごく忙しく、気持ちまでもがくたくたになってしまう。だから本当はお昼寝をしてほしいけれど、大人が寝たくないというのに無理には寝かせられない。そんな日が金・土・日と3日間も続くと本当に月曜日が待ち遠しい。

 

夫が倒れた時、たとえ寝たきりになったとしても在宅で私が看ると決めた。自由になる時間が無くなるのも覚悟の上。他に手伝ってもらえる人もないから一人で抱えるのも覚悟の上だった。

退院して半年間はデイケアに行っていなかったので夫が昼寝をしている間に慌ててスーパーに行くぐらいで日常の買い物にも不自由だった。美容院にも行けず、家にいる間も常に神経を張り巡らせていた。

それが今では週に3日もデイケアに行くようになり、私はかなり自由になった。それなのに月曜日が待ち遠しいなんて罰が当たりそうだ。

 

今日はそんな月曜日。

日常の買い物以外は特に用事も約束もない。そんな日は夫がデイケアに出かけると一気に気が抜けてしまう。今日も最低限の家事を済ませるともう10時近かった。昨日のうちから何をしようかと考えていたのだけれど。何もできなくても「まあ、いいっか」と開き直り、買い物がてらちょっと遠いけれど「暮らしの手帖」が置いてある喫茶店に行くことにした。もっと近くの図書館に行けば読めるけれど今日はお休みだし、最新号が発売されたばかりだから早く読みたいし、コーヒーを飲みながら読めたら幸せ気分を味わえるし・・・

 

買い物を済ませ、家に戻るともう1時。喫茶店でモーニングの食パンを半切食べたけれど、それだけでは足りないのでお雑煮を作って食べ、そのあとはドラッグストアに注文してあったものが届いたと連絡があったのでそれを取りに行き、洗濯物を取り込み、生協の宅配が届き、布団の水洗いに出すためにほつれを繕っていたらもう3時過ぎてしまった。

 

夫が帰宅するのは4時40分ぐらい。5時から5時30分ぐらいには夕食なので、お茶を1杯飲んだらすぐに夕食の準備に取り掛かる。それでも中断されることなく、自分のペースでできるので私にとってはまだ自由時間のうちだ。

 

夫の帰宅予定時間の10分ぐらい前には外に出て待つことにしている。今日は4時30分には外に出た。

これで今日の私の自由時間はお終いだ。もっと考えて行動すればいいのだけれど、それができなくて、自由になる時間はほんとうにすぐに終わってしまう。まあ、こんな時間が持てるだけでもありがたいことだとは思っているのだけれど。