えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

岸田劉生展&ランチに行った

木曜日の夜になると、いつも翌週の予定を考えている。

翌週の予定といっても、月・水・木の夫がデイケアに行っている間のことだ。

決まっているのは第2・第3水曜日のふれあい音楽会だけ。誘われればできるだけ応じるようにしているけれど、基本的には自分から前もっての約束はしないようにしている。

 

今週は離れの片付けと掃除をする予定でいた。

子どもたちが帰省するかどうかはわからないけれど、いつ帰省しても良いように、そして、帰省中は気持ちよく過ごせるようきれいにしておきたいのだ。

 

そして、月曜日は予定通り行った。

長男たちが預かってほしいと送ってきたいくつもの段ボール箱がある。それを押入れにしまっておくために押入れから自分のものを取り出し、2階に運び、そして段ボール箱を入れ込むという大変な作業だった。

それでも、1日かかって大体は片付いた。あとはちょっと丁寧に掃除機をかけ、拭き掃除をすれば何とかなりそうなところまでになった。

 

昨日の水曜日も片付けの続きを行う予定でいた。

ところが夫がデイケアに出かけると、やりたくない病が発症し、エアコンのきいた部屋で新聞を読んだりネットで遊んだりしていた。

そこへ、高校時代の友人Yちゃんから電話が入り、美術館に行かないかと誘われた。

 

今、地元の美術館では岸田劉生展を開催中で、会期は9月2日まで。始まる前は夫を誘って行こうと思っていた。だけど、このところ暑さで気持ちは怯むし、何度も見たことがあるし、「まあ、いいっか 」と思うようになっていた。

 

 Yちゃんのところは商売柄(息子さんに譲ったけれど)こういった美術館の招待券が手に入る。で、ご主人を誘ったけれど、暑いから出かけたくないと言われ、私にお鉢が回ってきたというわけだ。私にすればこの上なく有難いことなので、一緒に観に行った。 

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今回は「初期」「肖像画」「麗子像」「静物画」「風景画」「日本画・版画」といった主題ごとに90点の作品が展示され、他にも劉生ゆかりの画家たちの作品も展示されていた。

岸田劉生といえば「麗子像」とか「肖像画」の印象だった。もちろん、肖像画の表現はすばらしく、抜きんでたものを感じる。でも、今回は風景画がとても印象に残った。今までの展覧会でも風景画を観たことがあったのかもしれない。けれど、全然記憶になかった。本でもそうだけれど、年齢やその時々の環境などによって感じ方が違うのだろうか。

 

展覧会のあとはお茶の予定だった。

茶店が見つからず、結局は家の近くまで戻り、何度か行ったことがあるお店に入った。入口でランチか喫茶か聞かれたので「喫茶で」と答えるとすぐに席に案内された。そして、お水が運ばれ、その時に再度「喫茶で良かったですね」と聞かれた。もうすでにランチが始まっている時間だったので、ランチに変更してもらうと、お水はもって行ってしまった。そして、メニューを持って来てくれた。

 

メニューを見ると、ランチのセットメニューは何種類もあるけれど、私たちのような年寄り向けのメニューがない。フリードリンクに焼き立てパンは食べ放題。メインを肉にするか魚にするか、あるいはパスタランチにするか・・・。二人とも「しまった」と思ったけれど、もう遅かった。

焼き立てパンは一口サイズ。焼けるたびに店員さんが「いかがですか」と持って来てくれる。パンの種類はたくさんあるし、熱々で確かにおいしい。でも、食べ放題もフリードリンクも好きではないのだ。

頼んだパスタランチも生めんか乾麺か選択できるし(生めんを選択)、おいしかった。パンだって一口サイズだし、そんなにたくさん食べたわけでもないと思う。だけど、段々胃がもたれ、夕食の時になってもお腹がパンパンだった。

これは決して、お店のせいではない。若者に人気のお店だし、味も悪くない。現に、私たちが会計を済ませると、6組ぐらい待っていて1時間待ちだと表示してあったぐらいだから。

でも、私のような年寄りにはちょっと重かった。こんなことならコーヒーだけにしておくか、行き慣れたちゃんとしたおすし屋さんのランチにすればよかった。300円ぐらいしか違わないのだから。あとの後悔先に立たず。

でも、久しぶりにYちゃんとのおしゃべりできて楽しかったのだから、全体としてはよい1日だったと思っているけれど。