えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

生活の楽しみ

木曜日のこと

夫がデイケアに出かけると、私はディーラーへ車検を終えた車を受け取りに出かけた。

そして、出かけたついでに外回りのことを済ませて帰ることにした。

 

ディーラーで温かいコーヒーをいただいたのでティータイムはそれで済ませ、先ずは水彩画を見に行った。 

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 知り合いが出品しているわけでもないけれど、水彩画は柔らかくて優しい絵が多いので好きなのだ。夫が倒れる前はいつも二人で見に行った。だけど、最近は誘うこともせず、フラッと一人で見に行くことが多い。気がつけばもう何十年も見に行っている。

会場は文化会館の2階展示室。

水彩画を見て、ふわっと温かい気持ちになったところで1階にある図書館へ。今、借りている本を読んでいるところなので、目的は雑誌「暮らしの手帖」の最新号。最新号といっても出てからもう大分経っているけれど。

椅子に座って興味のある記事だけ拾い読みしていたらそこで面白そうな本を見つけた。図書館なのでそこに置いてあるかもしれないと思い、施設内のPCで検索してみた。だけど、残念ながら置いてなかった。

でも、見たいと思ったら見たい。この間、本屋さんに行った時には多分なかった。なければネットで購入しようと思いながら、それでも・・・と、帰りの道中にある本屋さんに寄ってみた。

すると、1冊だけ置いてあった。それがこれ。 

水丸さんのゴーシチゴ

水丸さんのゴーシチゴ

 

 安西水丸さんや和田誠さんの絵はほっこりして温かい気持ちになるから好きなのだ。

それにこの本、イラストはもちろんのこと、俳句がまたいい。

今は小説やエッセイは極力買わないようにしている。けれど、こういう本は手元に置いておきたい。そして、何度も何度も眺めては読む。

 

ここまでで昼少し前。

帰り道には友人宅がある。久しぶりに友人に電話してランチに誘った。といっても、友人宅近くのおそば屋さんなのだけれど。そして、そのあとはいつものように友人宅でおしゃべりを楽しんだ。

友人とのおしゃべりはいつも手作り談義。だからとても楽しい。彼女は自己流だというけれど、洋裁も編み物も帽子やバッグ、ポーチなどの布小物、編みぐるみやブローチなど等、何でも作る。だからか、いろんな人が材料をくれる。材料をもらうとまた作り、作るとそれを私に見せてくれる。そして、私にもいろいろ作ってくれる。今回も、いただいたという上等な黒のウール生地で自分用にハーフコートを作ったからと見せてくれた。でも、それが大きすぎたらしく、一回り大きな体形の私にくれると言った。着てみると、まるであつらえたようにピッタリだ。もちろん、ありがたく頂戴することにして、代りに私のいただきものの生地をもらってもらうことにした。それもテーラーを廃業した方からいただいた上等な舶来のウールの生地だ。それも彼女が作ってくれる予定だった。

こうして物があちこちに形を変えて行き来する。お互いのいただきもので私たちは生活を楽しんでいる。ありがたいことだと感謝しながら楽しませていただいている。