えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

51年ぶりの再会

毎年、春と秋の彼岸前、盆暮れの少し前になると義姉の所からお花が届く。正確には義姉の次男のお嫁さんの実家が菊やカサブランカの生産農家なのでそこから。
お花をいただくと、お墓のお花と仏壇のお花に仕立て、私が一番早く行けそうな日にお墓参りに出かけている。
今回も17日の日曜日に白と黄色の菊が10本づつとカサブランカが3本届いた。翌18日が彼岸の入りだったので夫がデイケアに出かけた後、少しお花を買い足し、庭のシバの枝と合わせ、2件分のお花を仕立て、婚家と実家のお墓参りに行ってきた。

お墓に着き、水を汲みに行く途中、お参りを済ませて駐車場に向かうご夫婦らしきお二人とすれ違った。すれ違いざま、女性の方が「あれ? あれ? あれ?」と言い、私をじろじろと見た。私が怪訝な顔をすると、また「あれ? あれ? あれ?」と言った後、「もしかしたら旧姓〇〇さんではないですか?」と、聞いてきた。今度は私の方が驚き「えっ⁉ そうですけど」と答えると「えむこちゃんだよね。えむこちゃんだよね」と言うではありませんか。私の方は相手が誰だかわからずに戸惑っていると「Oです」と名乗ってくれた。苗字を聞けば私もその方がM子さんだとすぐに思い出せた。

よんばばさんは火曜日にお墓参りに出かけた時、昨年の4月に国会議事堂前の抗議集会に一緒に参加した方と偶然にも再開されたそうだ。広い霊園で、同じ時間に会うなんて本当に奇跡なのだと思う。

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私と彼女は何と51年ぶりの再会だった。どちらかが5分違っても会わなかったと思うと本当に奇跡のような再会だった。

彼女とは中学・高校が同じ。中学に上がるときに隣の小学校区から引っ越してきたと思うので小学校は別だけれど、お互いが結婚するまでは同じ町内に住んでいた。そして、高校3年の時には同じクラスでもあった。
私は同窓会やクラス会には出席したことがない。だから高校を卒業してから一度も会ったことがなかった。
それに、結婚して40年以上、正月に始まりお彼岸や盆、暮れの他にも月に1度ぐらいはお墓参りにお寺へ足を運んでいる。夫が倒れる前はお寺の婦人会の役員もした。お寺の行事にも参加していた。それでもお寺で一度も会ったことはなかった。だから、同じお寺だと聞いてちょっと驚いた。

51年ぶりに会ったのも奇跡みたいなことだけれど、同じお寺なのに40年も会わなかったのも不思議なことだと思う。