えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

万人に良いことなどないのだから

大型連休3日目の今日は月曜日。

例年ならば祝日であっても夫はデイケアに行く日だ。しかし、今年は10連休になったため、今週1週間はお休みになった。前後の土日を入れると9連休になる。夫の場合、最終が木曜日のため10日間家にいることになった。

ケアマネによると、市内のデイサービスやデイケアの半数ぐらいが休みになるらしい。

 

私は働いていた時、スタッフの勤務表を組んでいた。3交代勤務で平日の日勤は最低何人、休日の日勤は何人、準夜、深夜は何人と決まっていた。年休は自分では変えることができない用事、例えば学校行事などは事前に希望があれば組み入れる。そうでない場合は日勤の人数が多い日に取得するように促していた。

勤務表を組む時、連休がたくさんある月はすごく大変だった。4連休にでもなろうものなら全員に4連休を作ることができず、スタッフに説明して翌月に回してもらうこともあった。

今年は10連休だ。休むことができない入院病棟でなくても職員の休日を確保し、スタッフの人数を確保するのはかなり大変なのだと思う。だから、デイケアが1週間お休みになるのも仕方がないことだと理解した。

 

そして、私はパートとして働いていた時期もある。

そのころは子どもたちがまだ保育園から小学生だったのでお休みはうれしかった。だけど、翌月の給料は大幅に少なくて悲しくなったことを思い出す。正規職員になってからは休みの数に関わらず給料は変わらないのだから休みが多い方がもちろんうれしかった。

 

この間、日雇い労働者の人が「小銭しかなく、連休で仕事がない」とNPOに駆け込んでいる姿をテレビで報じていた。その人はNPOの方から少しばかりのお金と当座の食料品をもらっていた。私のパート時代はここまで深刻ではなかったけれど、厳しかったことには変わりなく、テレビを見ていて胸が痛んだ。

 

夫のデイケアがお休みになったとしても、世間の人が困ることは何もない。

夫は10日間リハビリが受けられないことと、お風呂に入れないことぐらい。

私は思うように買い物に行けないことと、自由時間がないこと。それと、夫には悪いけれど、24時間介護で少しばかり忙しいこと。何とかならないわけではないけれど気持ちが疲れる。

 

万人に良いことなどないのは分かっている。10連休を喜んでいる人もいるだろうし、辛い思いをしている人もたくさんいると思う。私だって、辛いというところまではいかないけれど、10連休でデイケアが休みになるのは正直困る。それでも、息子たちが帰省できるのは10連休になったからだろう。 そう思えば、万人に良いことなどないのだから現状の中でうれしいことを考えながら頑張るしかないのだと思う。そして、早く10連休が過ぎてしまうのを待つばかりだ。