えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

仕方がないこと

昨日は夫の訪問リハビリだった。

金曜日担当のPT(理学療法士さん)が3月末で退職するということで月初めには引継ぎを兼ねて2人で来訪、先週から新しいPTに変更になった。

前回までのPTより3年か5年?先輩らしい。

 

秋がくると、夫が倒れて10年になる。

半年間の入院を経て、退院時に自宅で介護をすると決め、その月から訪問リハビリを始めた。

訪問リハビリは生活リハビリだ。私の目の前で理学療法士さんのリハビリを受けることは私の知識や技術の習得にもつながった。何より、私の話しを聞いて、それを夫のリハビリにつなげてくれたことがうれしかった。おかげで、ほぼ全介助とはいえ、真夏には浴室でシャワー浴ができるようになったし、15cmもある玄関の上がり框を4点杖で昇り降りすることもできるようになった。他にも良かったことばかりがいろいろあって訪問リハビリは私にとって重要な存在だった。

 

だけど、5年を前後して大きく変わってしまった。その頃から事業所の都合で担当のPTがころころと変わったり、同系列、同じ医療法人の違う事業所にそれも事業所の都合で変わらざるを得なくなったり、同じ時間とはいえ週3回だった訪問が2回になったり・・・と。

事業所が変わり、回数が減ってから、夫の状態にも変化が起きた(私の気持ちにも)。それは訪問リハビリのせいというわけではないかもしれない。老化だって進んでいるわけだし。だけど、はっきりいって後退していると感じている。今の事業所に変わってから担当してくれたPTにはわからないと思うけれど、初めから5年ぐらい担当していたPTが見たら私と同じように感じるのではないかと思っている。

そんな愚痴みたいなことを言っても仕方がないこと。救いは、新しく金曜日の担当になったPTが対応も技術も「とても良かった」と思えたことだ。

 

実は、火曜日担当のPTも3月末で退職することになったそうだ。次のPTは以前の事業所からの応援とのこと。ということはまた近いうちに変わるということだと思う。「もう勘弁して・・・」と言いたいけれど、事業所にも都合というものがあるし、PTにもそれぞれの人生がある。転職するのも仕方がないことだと思う。

願わくば、次のPTには数か月で交代することなくいい関係が築けるように長く受け持ってほしい。そして、少しでも私の介助量が減るようなリハビリのメニューを組んでほしいと思っている。