えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

かえりたい、かえれない

47都道府県全域に緊急事態宣言が拡大し、大型連休を前に県をまたいでの移動を自粛するように要請があった。

 

新型コロナウイルスはまだわからないことだらけで、治療法が見つかってないことや人人感染することを考えれば命を守るために人との接触を極力避けるのは賢明な策なのだろうと思う。そのために移動を自粛するよう要請するのも当然のことだと思うし、私自身も(無症状で感染している可能性だってあるのだからと)政府に言われるまでもなく食品の買い出し以外は外出しないようにしている。

 

 

関東に住む長男は緊急事態宣言が出される前からテレワークになっていたそうで申請しなければ社屋にすら入ることもできないのだと言う。妻と小学生の子ども2人がいるので私が心配することなど何ひとつない。もうかなりの期間在宅ワークだけれど、コロナ離婚という言葉も長男夫婦にはおそらく縁のない言葉だろうと思っている。

 

同じく関東に住んでいる次男は週に数回出勤し、あとは在宅勤務になったとかで、今月はあと2日出勤するだけだと言っていた。通勤電車に乗る機会は減ったものの、次男は独身なのでアパートで独り暮らしだ。コロナの感染はもちろん心配でならないけれど、食事やその他諸々の心配は尽きない。本人は食品の買い出し以外はどこにも出ることはないというけれど、1日中、誰とも話をすることがないのではないかと思うと何だか切なくて涙が出そうだ。親が勝手にそう思っているだけなのだけれど。

 

毎年、長男家族も次男も大型連休に帰省していた。今年もそのつもりだったけれど、緊急事態宣言が全国に拡大されたことを受け、長男家族も次男も取りやめることにした。

次男はそれでも帰省しようかと迷っていたようだった。だけど、私の「帰ってきてはいけない 」の一言で「やっぱり移動はだめだよね」と諦めた。

 

♪♪ か~えりた~いいかえれない、か~えりた~いいかえれない ♪♪
昔、こんな歌詞の歌があった。ほかの歌詞がどんなものだったか忘れてしまったけれど、その歌詞の部分だけは今でも時々口をついて出てくる。

帰りたくても帰れないのは辛く切ない。帰ってきてほしいのに帰ってくるなというほうも辛くて切ない。だけど、今は感染することも、させてしまうことも避けなければならないのだから我慢する。

普段は電話することなど滅多にないけれど、今年は時々電話をしてせめて声だけでも聞くことにしよう。夏には帰省できるようになるのだろうか・・・