えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

花の絵の贈り物

数年前から月曜日には地元紙も購読している。

5月の初め、その地方紙にこんな記事が載っていた。 

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読みにくいかもしれないけれど、記事によると市内在住の日本画家の榊原さんが新型コロナウィルスの影響で外出自粛の日々が続く中、華やかな春の花も、さわやかな新緑も、存分に楽しむのは終息後までお預けなのではがきに相手の好きな花の絵を描いて送る「フラワープロジェクト」なる取り組みを4月からされているというものだ。

100人限定で、世界中どこでも郵送してくださるということだ。ただし、今はコロナの影響で届かないところもあるようだけれど。

新聞記事の写真は白黒なので分かりにくいけれど、ペンと水彩絵の具で描かれたという花の絵は写真を見ただけで「ステキな絵だ」と思った。4月初めからスタートしたと書かれてあったので100人を超してしまったかもしれないと思いながらもすぐに申し込んだ。

 

希望した花は私の大好きな都忘れ。

 

すると、その日のうちに受け付けてくださっとメールが届き、そして昨日、待望の絵が届いた。

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写真もすてきだと思うけれど、原画は 何十倍もすてきで感激だ。

 

都忘れは私の大好きな花でもあるけれど、母の好きな花でもあった。

私が小学生のころ庭には2坪ぐらいの花壇があり、そこにはいろんな草花が植えてあった。その中でも都忘れのことだけは鮮明に覚えている。

 

封筒を開封した途端、この絵がその時に二人でしゃがみ込んで眺めていたときそのままのような気がして胸が熱くなってきた。そして、子どもの頃の母との思い出が次々に思い出された。

懐かしくもあり、私を温かく包み込んでくれているような気さえしてくる優しくて温かい都忘れの花の絵。大事に大事にいつも眺めていられるところに飾ろうと思う。

そして、こんなすてきな贈り物をくださった榊原さんに感謝している。