何年か前、子どもの誕生日は「母親記念日」なのだとどこかで聞いたか何かで読んだ。
それから子どもの誕生日が来ると「今日は私の母親記念日だ」と思うようになった。
そして、今日がその母親記念日だ。
長男も次男も18歳まで親元で暮らし、大学進学とともに家を出てそのまま巣立っていった。
だからもう、二人とも親と暮らした月日をはるかに超え、今では年に3回ほどしか会うことすらなくなってしまった。
親から独立した当時はもっとやってやりたかったとか、何もしてやれないうちに・・・と思い、ちょっと寂しかった。
何度か書いた気がするけれど「子どもは成人したら親の子ではなく、社会の子になる。そして、今度は親に代わって社会が子どもを育ててくれる」という。
そして、文字通り、親が足りなかった分は社会が育ててくれたと思う。
長男は結婚してからはパートナーにも育ててもらい、子どもたちが生まれてからは子どもたちにも育てられたと思っている。
あと、私にしてやれることは老いていく姿を見せること。死にゆく姿を見せてやることぐらいだろうか。
ちょっと寂しい気がするけれど、親以外の人たちに育ててもらえたことに感謝して心の中でおめでとうと言っておこう。
そして、家族仲良く、健康で過ごせるようにと願っている。