えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

早く起きた日の楽しみ

平日の朝は曜日によって時間は違うけれどスマホのアラームが鳴るように設定してある。ほとんどの日はアラームが鳴る前に起きてしまうのだけれど。

 

夫は21時前にはベッドに入るので夜中に2度ほど用を足したくて目が覚める。

夏の間は明け方の4時30分ぐらいに目覚めればそのまま起きてしまうことが多いのだけれど、今の時期は寒くて5時30分でもまだ眠れるとベッドにもぐりこんでしまうことが多い。それでも時々は起きて朝の準備に取り掛かる。

 

今の時期、5時30分だと外はまだ真っ暗で、公園の前の明かりだけが煌々と輝いている。

コーヒーを淹れ、ブラインドを上げる。

 

6時30分ぐらいになると空が少しづつ白んできて、そのうち東の空が赤く染まり始める。

少し経つと赤みが増し外の景色が見えてくる。

実際にはもっともっと焼けるように赤い。

夕焼けもいいけれど、朝焼けも好きだ。どちらも影絵の世界にいるようで見入ってしまう。

同じように見える景色だけれど少しづつ違う。

7時過ぎるともう朝焼けは消え初め、もう少しすると太陽が顔を出し、東の空を見ていられないぐらいまぶしくなる。

山のことは詳しくないけれど、ここはたぶん赤石山脈のはずれの弓張り山地。湖西連峰へと続く山々の尾根。だと思う。

 

晴れた日に早く起きると部屋の窓からこんな景色が楽しめる。

夫が眠っていての一人の時間。

コーヒーを飲みながらこんな景色を眺めている時間は至福の時だ。

夫がいるから、不自由なことがたくさんあるから、こんなささやかなことも至福の時だと思えるのかもしれない。