えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

うれしいこと色々

今年はボケの花がいつになくたくさん咲き、庭に出るたび、車庫に行くたびに楽しませてくれた。私と夫だけでなく、送迎に来てくれるデイケアの職員さんも道行く人たちも訪問リハビリ、訪問診療に来てくださる先生方にも楽しんでもらえた。

 

家の前の公園のさくらは金曜日に3分咲きになり、土・日はあいにくの雨だったけれど、それでも窓から見ると8分咲きぐらいにはなっていた。月曜日は雨が上がりいいお天気で、さくらは満開になった。

我家の窓から車いすの夫目線で撮ってみた。

夕方を過ぎると、我が家の前を通る人も車もほとんどなくなる。

さくらの真ん中あたりにちょうど街灯があり、夜になると自然とライトアップされる。家の中にいてもライトアップされたさくらがとてもきれいで、昨夜は夫がブラインドを上げて一人眺めていた。私は夕食後の片づけが済むと、その日のごみを外のごみ箱に捨てに行く。その時にいつもライトアップされたさくらを独り占めしている。

どこかに出かけなくても、車いすの生活になってしまった夫でも、ともに家の中からこんな風にさくらを眺められる環境で暮らせることを本当にありがたく思う。

 

昨日は高校時代からの友人と会った。

彼女は以前から着物を処分するつもりでいると言い、その時には私にくれると言っていた。で、昨日は和ダンスの中を全て空にして、お嫁さんや姪御さん、その娘さんたちに欲しい着物を渡し、その残りの着物だけれど、良ければ私に持ちに来てほしいとのことだった。私は着るわけではなく、ただリメイクを楽しみたいだけ。リメイクしたものも欲しいわけではないので処分してしまうのならと有難くいただいた。

それでも、帯が4本、反物、白大島2着、紬、小紋、ウール、綿・・・と何着あっただろうか。それだけいただいたのにお礼はランと飴を入れた手作りの巾着2個だけで、何か出来たらそれをプレゼントする予定なので気持ちだけ。昨日から何から手をつけようか、何を作ろうかと、着物や本を眺めては楽しんでいる。

 

昨日は嬉しいことがもう一つ。

この間会った学生時代の友人から絵ハガキが届いたのだ。笑みがこぼれるような嬉しい言葉がいっぱい書かれていて本当に幸せな気持ちになれた。明日はこちらからもリトくんの絵はがきで返事を書こうと思っている。

小さなしあわせ、ささやかなしあわせ、この年になるとこんなことでも重なれば大きな幸せを感じることができる。なんて幸せなことでしょう。