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えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

病み付きになりそう

若かった頃、自分の体形にコンプレックスを持っていたこともあってか、温泉と言うものには興味がなかった。と言うより、人とお風呂に入るという行為自体が嫌だった。看護学校時代には寮生活をしていたので同級生や先輩たちとも一緒に入ったし、職場の旅行では同僚や上司とも入っていたけれど。

だから、「どこかに行きたい」と思っても、若いころには温泉地が私のリストに上がることはなかった。

それがいつの頃からか「温泉もいいな」と思うようになってきた。それはたぶん、夫と旅行に行った時、一人で温泉に入ったからかもしれない。知らない人たちは何人もいたけれど、大きな湯船に一人でのんびりと浸かり、心身ともにリラックスできたからだろうか。それとも、箱根のホテルに宿泊した朝、露天風呂で真正面にそびえ立つ富士山を見て、ものすごく感動したからかもしれない。

 

去年、夫の友人Mさんが遊びに来てくれた。

その時、彼は奥浜名湖に位置する公共の宿へ時々日帰り入浴に行くのだと言った。天然温泉なのでお湯がいいからと。そして、一人でサ~と行って、サ~と帰ってくるのだと。

そこは我家からだと車で30分ぐらいで行けるところ。場所は知っているけれど、私は行ったことはなかった。でも、その時は行きたいという気持ちは起きず「そうなんだ・・・」ぐらいにしか思わなかった。

 

浜名湖には公共の宿がもう一軒ある。そちらはちょっと遠くて、と言っても車で1時間ぐらいの距離だけれど。そこも日帰り入浴ができる。そちらは人工温泉だけれど、最上階の大展望風呂で浜名湖が一望できるらしい。以前、ランチと入浴のセットメニューもあるからと、友人に誘われたことがある。だけど「お風呂はね・・・」とやんわりと断り、いつもランチだけにしていたのだ。

 

今、私はアメリカに転勤になった息子の車と、自分の車の2台を一人で管理している。息子から預かってから、車に乗らなくてもエンジンをかけてバッテリーが上がらないように気をつけていた。でも、努力の甲斐もなく、2か月目にバッテリーが上がってしまった。それからは、夫と出かける時には自分の車。そして、夫がデイケアの日には息子の車に乗るようにしている。この間、自分の車の6か月点検の際、バッテリーが57%だと言われてしまった。まあ、3年6か月使っているから寿命が近いということなのだけれど。それでも、どちらの車のバッテリーが上がってしまっても大変なのだ。交換ともなれば痛い出費となるものだから。かといって、元来出不精な私は近くのスーパーに行くぐらいしか車を使う用事はない。それで、このところ友人に1時間ぐらいのドライブに時々付き合ってもらっていた。だけど、そうそう付き合ってもらうのも考えてしまうのだ。いくら友人が「ヒマ暇しているからいつだって付き合うから誘ってね」と言ってくれているとしても。

 

で、どうしようかと考えているうちに、夫の友人から聞いた日帰り入浴のことを思い出したのだ。我家から片道30分の距離ならば、ちょうどいい。何度も行ったことがある慣れた道だ。天然温泉ならば、旅行気分も味わえるかもしれない・・・

そう思って、今日は思い切って、一人で日帰り温泉に行ってきた。

 

我家の駐車場を出て、10分も走ればもう静岡県に入る。峠を越え、もう5分も走ると浜名湖畔だ。右に左に浜名湖を眺めながら、もう15分で目的地に到着。

海もいいけれど、湖の眺めもいい。晴れていても、今日のように曇っていても、雨が降り出しても、湖の表情はみな違う。写真は撮らなかったけれど、いつだって魅力的だ。

 

ここの温泉は1階だった。だから塀で囲われ、人工的に作った庭が見えるだけで景色は堪能できない。だけど、お湯は熱すぎもせず、とてもいいお湯だった。

宿のホームページによると、

【泉質】ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(高張性・中性・温泉)
【適応症】神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消火器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進

 

肩までお湯に浸かり、ゆったりと足を伸ばして入浴したら、このところの疲れもどこへやら。心身ともにリフレッシュできたような気がしている。そして、心做しか肌はすべすべになったような・・・

 

初めての一人日帰り入浴。

行くまでは何だか緊張したけれど、行ってみたら今度は病み付きになりそうな気がしている。