えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

からだにいい、肌にいい、といわれれば

夕食後、湯たんぽを3個つくり、それから夫の布団を乾燥機で温める。 最近はその間の約1時間が私の読書タイムだ。 夫が倒れてから、本を開いてもなかなか読了することができないでいた。1冊の本を読み終えるまでに2ヶ月もかかったり、途中で面白くなくなって…

ねこ(だ)をもらった

「ねえ、ねこって知ってる?」と受話器の向こうからJ子さんに聞かれた。 「知ってる?」と聞くからには動物のねこではない。 「あれのことかな?」と思いながら、「背中に背負うやつのこと?」と聞き返すと、「そう。そのねこを知り合いが欲しい人にあげれば…

法多山の思い出

兄が高校受験の年、母は一人で法多山まで合格祈願に出かけた。 法多山まで行くには、市電で駅まで出て、東海道本線で袋井まで行き、そこからバスに乗り継いで行くのだ。 それまで土曜も日曜もなく、朝から晩まで働きどおしだった母がどこかに出かけることな…

訪問リハビリさまさまだ

今日は夫の訪問リハビリだった。 担当PTのYさんが来てくれた時、夫はトイレの真最中。そして、一旦は出たものの、体温想定中またトイレに行きたいといい、予定時間の半分がトイレの時間に消えてしまった。 いつもだったら、すごく残念なんだけれど、今日はそ…

やるべき事は早くやった方がいい

子どもの頃、宿題がでてもギリギリにならないと始められなかった。来週までと言われると、その前日の夜にならないと始められないし、明日までと言われれば寝る時間になってやっとやりはじめるような具合で。もちろん、学生時代は予習・復習なんてとんでもな…

ささやかな楽しみ

よっぽど疲れていたのだろうか、目覚めたのは9時少し前だった。 今日は日曜日。デイケアはないし、ゴミ出しもない。だからいつまで寝ていても構わないといえば構わないのだけれど、それでも人が訪ねてくる可能性がある時間。もしも玄関チャイムが鳴ったら大…

知らないということは

今年も確定申告が始まっている。 夫が倒れた年、夫の事務所の申告は私が行った。儲けがたくさんあったわけではない夫は税理士さんなど依頼することもなく、倒れる前は自分で申告していた。だから、書類はきちんと整理されていたし、何年か分の控えもきちんと…

横浜に行く計画中

去年のうちから「3月には横浜に行くぞ!!」と意気込んでいた。 夫が車いすの生活になってから3年と5か月。 去年初めて新幹線に乗って日帰りで東京まで行ってきた。その時、雨には降られなかったものの、九州に上陸した台風の影響で帰りの新幹線のダイヤが大幅…

予定は変更したけれど

この間、T子さんから「20日の日、予定がなかったらどこかにふらっと出かけない?」と誘われた。やる事は山ほどあっても、どうしてもの予定は入っていない。それで、突発的なことがない限りどこかに行く約束をした。 二人の間で行先を決めてあったわけではな…

介護は必要なだけ

毎月、ケアマネが夫の介護サービス利用表(計画書)を作り、それを持ってきてくれる。そして、作成した計画書通りで良いかを確認し、夫のようすを見て、我家の状況も確認していく。 夫は現在、要介護4。介護保険で使うことができる限度額はひと月に30600単位…

老人の不安から

看護学校の同級生Mちゃんは、老人の不安は健康・経済・孤独だと言う。そして、年をとったせいか病は死と直接結び付くし、自分のことができなくなったらどうしたらいいかと、切実な不安になってきたとも言う。 Mちゃんは生涯独身。看護学校を卒業後、ずっと公…

喫茶店で一人お茶して

夫がデイケアに出かけた日にはあちこちへと用足しに出かける。 午前中に出かけ、昼過ぎてしまうと「どこかで何かを食べて帰ろうかなあ」と思ったりする。だけど、家に帰れば何某か食べるものがあると思うと、一人で外食するのがもったいなくて遅くなっても家…

遠くの人を思う

長年看護師として働いていると、診察の場に立ち会うことも、検査に立ち会うことも、病名を告知する場面に立ち会うこともある。 だから、身近な人が病気になってしまった時、多くを語らなくても大体のことが分かってしまう。例えば症状と今後のことを聞いただ…

まんじゅうと父

今週のお題「あまいもの」 父はお酒が好きな人だった。アルコールなら何でも飲んだけれど、一番好きだったのは日本酒だ。 自営業だった両親は夕方仕事を終えると、母は晩ごはんの準備を始め、父はその傍らでもう晩酌を始めていた。 いつもは晩ごはんのおかず…

いろんなバレンタインデー

今日は東海地方の平野部も雪の予報だった。 だけど、私の住んでいるところでは今日も一日中雨だった。 5時に目を覚ました時点ではもう雨が降っていたけれど、未明には雪が降ったのか、庭にはシャーベット状の雪がうっすらと積もっていた。 これでもこの冬初…

自分に甘すぎかも

仕事をしていた頃、勤務の開始は8時30分からだった。だけど、着替えの時間も考え、勤務場所には8時には着くようにと、7時20分には家を出ていた。 元来、私は朝が苦手。だからといって、休み以外の日には何が何でも起きなければならない。それで、ベッドから…

出かけるのも大仕事だけれど

2月6日に私が美容院に行ってから、夫は床屋に行きたいとアピールするようになった。 確かに伸びてきたので耳の上の辺りがちょっとうるさそう。それで、この間から何とか連れて行ってあげようと思っていたけれど、なかなか行くことができないでいた。 夫が出…

不安がいっぱい

年を取るといろんなことを考えてしまう。夫に障害が残ってからは尚更のこと。 正月に長男家族が帰省した時、少しだけ今後のことを話しておいた。ホントは二男も一緒の時に話しておきたかったけれど、二男は帰省しなかったので、長男と彼女の二人だけに。 私…

懐かしいお店で

子どもたちがまだ小学校の低学年の頃、時々食べに行った鳥料理のお店がある。 そこは27歳で亡くなった夫の兄の友人のお姉さんご夫婦が経営しているお店だった。 子どもたちが成長したこともあるけれど、外食をしなくなったこともあり、もう26・7年ぐらい行っ…

IPadがほしいなあ

私はパソコンを使い終わると初期画面にしておく。 それが時々、スタートボタンを押した状態の画面が表示されていたり、変な表示が出ていたりする。 それは私が部屋にいない間に夫がパソコンを触っていたと言うこと。 最近の夫はパソコンを弄りたくて仕方がな…

今日の雪と46年前のこと

46年前、私は受験生だった。 ホントは東京の大学に行きたかったけれど、家庭の事情で諦め、入学金も授業料もいらない看護学校を受験することにした。 今では看護大学や大学に看護科があるけれど、当時は大学は聖路加だけ。看護短大がやっと新設され始めた時…

一冊の本

数日前に本を買った。去年の10月からずっと欲しいと思っていたけれど2940円の本は私の手にはなかなか届かなかった。 本は決して高いわけではなく、それだけの価値は十分あると思っている。ただ、私の懐具合がというだけのことで。 画廊の隅から 東日本大震災…

年相応の話題ではなく

私は同窓会とかクラス会には一度も出席したことがない。どうしてかと聞かれると返事に困るけれど、多分、そういう席が好きではないし、懐かしくて会いたいと思う友人もいないからだと思う。もちろん、貧乏生活で高い会費も痛いし、着るものだって普段着てい…

夢から思い出した

私は滅多に夢を見ない。そして、見ても起きたら殆ど思い出せない。 そんな私が昨夜というか明け方だと思うけれど、夢を見た。 元同僚のFさんが私を呼んで何かを言った夢。 Fさんの体は影のように長く、顔は天井近くにあり、足は部屋の角で折れ曲がっているよ…

におい

人に接する時、何某かのにおいを感じることがある。 35歳頃、近くの耳鼻科でパートとして働いていた。その時、やはり30代ぐらいの女性患者さんが通院していた。その方が帰った後、先生が「いい匂いがしたでしょ」と私に言った。先生が言うにはその方はパン屋…

霧の朝

朝、窓から外を眺めると霧が立ち込めていた。 「わ~ステキ!!」と、いつもと違う幻想的な景色にしばし見とれてしまった。 そういえば、まだ40代の三交代で働いていた頃のこと。 当時、私の通勤路の半分以上は田んぼや畑の道だった。それでも一応は県道。夜…

じじばばの雨の一日

予報通り、朝起きると雨が降っていた。しとしとしとと。 まあ、しとしとでもザーザーでも外に出られないことには変わりはないのだけれど。 こんな日は夫と二人、家で静かに過ごすしかない。だけど、あんまり静かすぎるので夫に「CDをかけて」と言ってみた。 …

「のに」はやめよう

相田みつをさんの「にんげんだもの」という本の中に「のに」という詩が載っている。 のに あんなに世話を してやったのに ろくなあいさつもない あんなに親切に してあげたのに あんなに一生懸命 つくしたのに のに・・・・・・ のに・・・・・・ のに・・・・・・ <のに>が出…