昨年の秋ごろ、市の広報に「本陣、旅籠屋、商家の3か所を見学できる日本で唯一の宿場町 二川宿」という特集記事が載った。
本陣・旅籠屋「清明屋」は二川資料館として今までも見学できる施設だったけれど、商家「駒屋」は何年かかけ改修復元され、昨年の11月にオープンしたのだ。
それによって、二川宿は江戸時代の3つの施設を一体的に見学できる全国的に見ても例のない宿場となったとのこと。
二川宿本陣資料館には何度も足を運んでいるけれど、いつも車なので宿場町をゆっくり歩いて廻ることはなかった。なので、広報を見てからゆっくり歩いてみたいと思っていた。
今日は夫のデイケア日だった。
夫は送迎車が来る時間になってもトイレから出られず、送って行くことにした。
で、ちょっと足を延ばし、二川宿を散策することにした。二川宿の辺りは見どころ満載なのだけれど、今日は初めての「駒屋」をメインに欲張らず、ということで。
先ずは駒屋の無料駐車場に車を止め、二川一里塚から西に歩くことにした。
ここは江戸から72里だそうだ。
写真が良くないけれど、右下にあるのが一里塚跡で建物は案内所。
案内所は平日のせいか誰もいなくてパンフレットがちょっと残念な状態だった。
案内所のすぐ横には日蓮宗のお寺の妙泉寺。
境内には芭蕉句碑である紫陽花塚がある。写真も撮ったけれど、芭蕉の句だけ。
阿ちさいや 藪を小庭の 別座敷
少し歩くと、今度は八幡神社。お宮さんは私の好きな場所の一つなのだ。
神社でお参りを済ませ、次へ・・・
今日の第一の目的である駒屋。
商家「駒屋」は江戸時代に二川宿で米穀商・質屋を営むかたわら、問屋役や名主などの宿村役人を勤めた田村家の遺構です。主屋・離れ座敷・脇門・茶室・南土蔵・中土蔵・北土蔵・北倉の8棟の建物からなり、宿場町の商家の一般的な形式を良く残していることから、平成15年5月に豊橋市の有形文化財に指定されました。・・・・・・
今、二川宿はひな祭りの最中だ。
本陣のほうはいくつもの段飾りが展示してあるけれど、こちらはちょっと変わった展示方法。
これはカルタ取りをしているお雛様。
子どもの頃には百人一首を使って坊主めくりをして遊んだ経験があるけれど、そんなことからこの中に坊主が一体混じっているそうだ。そう聞いて探してみると、確かに坊主が一体あった。
他にもお雛様の交響楽団が展示してあったりで、なかなか思考を凝らしていて楽しい展示だ。
右側が駒屋。間口は狭いけれど奥は長い。もっと奥まで続いている。
写真はないけれど、中土蔵はショップになっていて、北土蔵はカフェだ。
ランチの時間にはちょっと早かったので、カフェでコーヒーを飲んで小休止。
ちなみに今日のランチは「煮みそ」だった。
しばらく歩くと、本陣資料館の前。今日は本陣入り口の写真だけ撮って、資料館には入らなかった。
もうしばらく歩くと、今度は大岩神明社。
まだまだ見どころはあるけれど、今日はここまでで引き返すことにした。
ゆっくり歩いて、お参りをしたり、コーヒーを飲んだり、建物を見たりして、約1時間半。楽しい散策だった。
ちなみに、私が駒屋にいる時、NHK豊橋支局が取材中だった。そのうち、テレビで放送されるかも。もちろん東海地方だけだと思うけれど・・・