えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

失敗は成功のもとだから・・・

このところ片づけに忙しいえむこです。計画では昨日までに終了する予定だったのに、まだまだやる事がいっぱいです。

我ながら「どこまで汚していたんだよ~」と叫びたくなるような気分です。

明日の夕方までには子どもたちが帰省。明後日は法事。夫の兄弟や甥たちが集まります。法事が終わった後には孫の祝い事をする予定なので、彼女のご両親も来てくれます。

そんな訳でえむこは「もう、時間がない」と焦っているのです。

そこへ今朝、「診断書ができました」と回復期リハビリ病院から電話がありました。ゴールデンウィークに入る前に取りに行きたいし、昨日し忘れた振り込みにも行きたい・・・

午後からの訪問リハビリの後には、多分夫はお昼寝をすると思います。でも、その時には離れの片づけを終わらせたいと思うから、診断書と振り込みは何としても午前中に済ませたいのです。

両方済ませるには多分1時間近くかかると思います。

夫は11時少し前にトイレに行きました。お通じではなかったので一人で留守番をしてもらうのはちょっと心配です。だから、夫に「一緒に行ってくれない?」と頼みました。でも、夫は家で待ってると意思表示。

だいぶ前のことだけど、夫をひとり残してスーパーに出かけたことがありました。30分ぐらいの時間だったけれど、その時トイレに行きたくなった夫は一人で行き、トイレで転倒してしまったのです。怪我はなかったからよかったけれど。

だから心配。でも、えむこは午前中に行きたいのです。それで結局、夫に何かあれば携帯を鳴らすように伝え、出かけました。

大急ぎで病院に行き、帰りにスーパーのキャシュコーナーへ。キャッシュコーナーは月末に近いせいか、長蛇の列。しかも1人1人の時間が長いのです。イライラしながらやっと用事を終えて家に急ぎました。

「ただいま~」と声をかけると、トイレから「おー、おー」と怒ったような声が聞こえてきました。心配しながら出かけたけれど、やっぱり夫はトイレに行きたくなったのです。

さぞかしえむこの帰りを待ちわびていたのでしょう。

でも、転んでいたわけではありません。自分でトイレに入ったけれど、ズボンや下着がうまく下せなかったらしく、大分汚してしまったのです。

「転倒じゃなくてよかった・・・」とまずは一安心。でも、夫からしたら転倒より最悪な事態だったのかもしれませんね。

えむこは「気の毒なことをしたなあ・・・」と思いながらも「自分で移れたなんてすごいじゃ~ん。やるじゃん。いつもはえむこが過保護だからいけないんだよね。ホントは何でもできるんだから・・・」と言いながら褒めまくりです。

汚れをきれいにし、着替えを手伝いながらも、自分でできたことを褒め続けました。そうしているうちに、始めは悲しそうで辛そうにも思えた表情が、だんだん笑顔に変わってきたのです。

失敗は成功のもとだから、汚してしまって辛かったかもしれないけれど、そうして一つ一つできるようになっていくのだから、これからも頑張ってね。お父さん。

そのうち絶対にできるようになるから・・・

 

そして、リハビリの後には予定通り夫はぐっすりとお昼寝をしてくれました。だから、離れの片付けは完了です。あとは母屋の掃除だけ。疲れたけれどやっときれいになりました。これからは離れも時々掃除をしておかなくっちゃね。

今日もえむこは頑張ったけれど、ごほうびは何にもありません。缶ビールの1本も買っておけばよかった・・・